東京電力ホールディングスと中部電力の共同出資会社JERA︵ジェラ︶傘下で燃料取引を担うJERAグローバル・マーケッツ︵JERAGM︶の葛西和範最高経営責任者︵CEO︶は4日、欧州に液化天然ガス︵LNG︶を融通することは簡単ではないとの考えを示した。 葛西氏はオンライン会見で、欧州へのLNGの融通は﹁物理的にできないことはないが、そうすると今度は日本の発電のために使うものに影響が出る﹂と指摘。JERAが調達するLNGにも余裕があるわけではないので、欧州に融通することは﹁たやすいことではない﹂と述べた。 米国と欧州の同盟国は日本や中国を含むアジアの天然ガス主要輸入国数カ国に、ウクライナを巡る有事の際に天然ガスを欧州に供給できないか打診したとブルームバーグは今週、関係者の話として報じた。葛西氏は政府間の交渉については﹁承知をしていない﹂と述べた。 日中などに欧州向けガス供給打診、ウクライナ有事に
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