(© Adobe Stock ※画像はイメージです) ワクチンのメリットはさまざまに評価される。一番シンプルなメリットは「感染しない」というものだが、それだけがメリットなのではない。 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンが提供するメリットは複数ある。 ① 感染しない ② 発症しな... …続きを読むにはログイン
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Meiji Seika ファルマ記者説明会資料より RNAを鋳型としてRNAの複製を誘引する酵素レプリカ―ゼにより、既存ワクチンの6分の1~12分の1の有効成分量で十分な効果を持続的に示す1価次世代mRNA(レプリコン)ワクチンARCT-154(商品名コスタイベ筋注用)は、過去の検討で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)起源株に対する有効性と安全性を示した。しかし、その後の流行状況が変化したことを受け新たな変異株に対応するワクチンの開発が待たれていた。Meiji Seika ファルマは3月19日に記者説明会を開催し、新たに開発した2価ワクチンARCT-2301が起源株、オミクロン株BA.4-5に同等の効果を示したと報告。ウイルスの変異にかかわらず発症予防効果を示すレプリコンワクチンのプラットフォーム化が完了したことを発表した。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンは、初めてヒトに実用化されたメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンだ。藤田医科大学小児科学の小澤慶氏は、SARS-CoV-2ワクチンが他のワクチンと比べて接種後の疼痛などの局所反応や発熱・関節痛などの全身反応がいずれも極めて強いことから、強力な免疫応答が起きているとの仮説を立て、SARS-CoV-2ワクチン接種が他の病原微生物抗体価に与える影響について検討。SARS-CoV-2ワクチン接種で他の病原微生物抗体価の有意な変動は見られなかったと第25回日本ワクチン学会(12月3~5日、ウェブ併催)で発表した。
ワクチンを複数回接種する際には、接種する腕を同じ側にするのではなく交互にかえることで、より高い効果を得られる可能性があるようだ。新型コロナワクチンの2回目接種時に接種する腕を逆にした人の方が、同側の腕に接種した人よりも免疫力が高いことが確認された。米オレゴン健康科学大学の感染症専門医であるMarcel Curlin氏らによるこの研究結果は、「The Journal of Clinical Investigation」に1月16日掲載された。
横浜市立大学大学院循環器・腎臓・高血圧内科学の金井大輔氏らは、血液透析(HD)患者と医療スタッフを対象に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のmRNAワクチン4回目接種後前後の抗スパイク蛋白質抗体価(IgG抗体価)を検討。患者の従来株型ワクチン(ファイザー製トジナメラン)に対する液性免疫反応は、3回目接種までは大幅な上昇反応を示すものの、4回目接種では有意に鈍化したことをClin Exp Nephrol (2023年3月28日オンライン版)に報告した。 透析患者でもワクチン3回接種で抗体価は健康人と同等 金井氏らはこれまで、健康人と比べてHD患者ではワクチン2回接種後に獲得するIgG抗体価が3分の1程度と有意に低値であるが、3回接種後には大幅に上昇し、健康人と同程度のIgG抗体価を獲得したことを報告している(関連記事「透析患者でもワクチン3回で抗体著増」)。 昨年(2022年)初頭に
米・University of Rochester Medical CenterのEdward E. Walsh氏らは、呼吸器多核体ウイルス(RSV) 融合前 F 蛋白(RSVpreF)をベースとする新しいワクチンの、高齢者に対する有効性と安全性を検討するプラセボ対照第Ⅲ相ランダム化比較試験の中間解析結果をN Engl J Med(2023年4月5日オンライン版)に報告。RSVpreFワクチンは60歳超の成人においてRSV関連急性呼吸器疾患を予防し、安全性上の懸念も見られなかった。 承認されたRSVワクチンはいまだ存在せず RSV感染は世界中で広く見られる下気道疾患の原因の1つであり、乳児や幼児、高齢者が罹患すると重症化するリスクがある。特にフレイルや併存疾患を有することが多い高齢者では、重症化リスがはさらに高まる。 インフルエンザなどと異なり多くの国では、RSV感染症の報告が義務付けられ
新型コロナウイルス感染症の日本での第1号感染者が2020年1月16日に確認されて3年。ワクチン接種が頼みの綱なのは変わりないものの、行動制限の根拠とされる「2類相当」から「5類」へと感染症法上の分類を見直す検討がされるなど、新型コロナ対策は転換点を迎えた。新型コロナ感染予防と社会経済活動の両立を図り、その実行性をいかに高めていくかが問われる。(幕井梅芳、藤木信穂) 分類見直しへ ワクチン頼み変わらず 新型コロナが日本に上陸した3年前。当時は未知のウイルスで、その感染力や重症化率など科学的データが世界的にそろっていなかった。このため、当時の安倍晋三政権は、緊急事態宣言を出し、唐突ともいえる学校休校に踏み切る新型コロナ対策を打ち出した。有効な新型コロナワクチンも承認されておらず、新型コロナを感染症法上で2類相当に分類し、それを根拠に22年年始め頃に始まった第6波まで「飲食」や「移動」の行動制限
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