イランのライシ大統領がヘリコプターで墜落死した。イスラエル・ハマス戦争のさなか、最高指導者ハメネイ氏の後継者問題は新たな中東リスクになりかねないとして警戒感が高まっている。 だが、原油市場への影響では限定的と見られ、むしろサウジアラビアの王位継承をめぐり混乱が生じることが大きな懸念材料だ。 ムハンマド皇太子の訪日キャンセルは国王の「健康状況」が理由とされたが、権力闘争の激化を警戒して訪日どころではなかった、というのが真相ではなかろうか。(JBpress) (藤 和彦:経済産業研究所コンサルティング・フェロー) 5月22日の米WTI原油先物価格(原油価格)は前日比1.09ドル(1.4%)安の1バレル=77.57ドルで取引を終了した。米国の原油在庫の増加や「米連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重」との見方が、原油先物の売りにつながった。 5月に入り、原油価格は「80ドルの壁」が意識され、伸び
![原油に新リスク…イラン大統領死去より深刻なサウジアラビア王位継承問題、皇太子の訪日ドタキャンの裏に権力闘争か | JBpress (ジェイビープレス)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9792a566bab40c4059761f89f574ea6082c631dc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjbpress.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fe%2F3%2F1200mw%2Fimg_e3ce23494c33682d2e4c6aa610eb5ef23322293.jpg)