7日の日本経済新聞によると、今夏ドライアイスや溶接、飲料に使われる炭酸ガスが不足する可能性があるそうだ(日本経済新聞)。 炭酸ガスは製油所や化学工場から出る副生炭酸ガスや、ビールやウイスキーの醸造行程からの回収CO2を集め、工業用ガス会社が純度を高めて出荷している。国内需要は年間約100万トンで、ドライアイスなどの冷却用に35%、金属の溶接用に35%、炭酸飲料用に15%が消費されている。 とはいえ今年は供給元であるコスモ石油の坂出製油所が7月に閉鎖されることや、円高による自動車部品の生産増大により、炭酸ガスが数パーセント供給不足になる可能性があるという。またガス大手は昨年以降品不足の西日本の顧客向けに長距離輸送を増やしており、すでにコスト転嫁のために1割程度値上げしている。 それに加え、来春には炭酸ガスの国内生産量の約14%を占める宇部興産堺工場のアンモニア工場が閉鎖されたり、ガソリン需要