先進国の男女平等“ビリ”レースから脱出した先駆者?欧州の超保守派﹁スイス﹂の苗字事情がおもしろい 日本では最近、選択的夫婦別姓制度に大きな関心が寄せられています。私の居住するスイスは、男女平等の進むヨーロッパ内において珍しく保守的で、男女役割分担の故習を見かけることも稀ではありません。夫婦の苗字選択は一体どうなっているのでしょう。 日本ではここ最近、選択的夫婦別姓制度に大きな関心が寄せられていると聞きます。2017年の統計では、﹁夫婦が婚姻前の姓を名乗ることを希望している場合には、夫婦がそれぞれ婚姻前の姓を名乗ることができるように法律を改めてもかまわない﹂と答えた人の割合が42.5%︵法務省︶となるなど、この制度への賛成者が半数に迫る勢いです。しかし実際には、既婚女性の96%が夫姓に変更しており、国連から再三にわたる是正勧告を受けつつも、遅々として改革が進まないさまにフラストレーションを覚