前回のコラムで妊婦加算制度について書きましたが、その後、制度を停止するというニュースが飛び込んできました。 妊娠中の女性の自己負担が増えることなどに批判が集まっていたため、﹁民意が響いた﹂と与党は言っていますが、本当にくんでほしい民意は妊婦加算の凍結ではありません。改善すべきなのは、妊娠中の女性が受診を断られたり、薬を処方してもらえなかったりといった現状です。こんなにも簡単に、対案もなく妊婦加算がなくなれば、﹁やはりよくわからないから妊婦にはよそを受診してもらいたい﹂と考える医者が増え、ますます女性が困らないでしょうか。 そう考えるには理由があります。前回のコラムには、ツイッター上などで様々な反響がありました。なかでも多かったのが、妊娠中の薬の使用に関するものでした。﹁皮膚科で﹃妊婦に出せる薬なんかない﹄と言われた﹂﹁副鼻腔炎で顔面が痛いのに、耳鼻科で鎮痛剤をもらえなかった。別の内科で処方
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