島薗進︵しまぞの・すすむ︶/東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒。同大文学部・大学院人文社会系研究科宗教学・宗教史学研究室教授を経て、2013年から上智大学教授。上智大学グリーフケア研究所所長も兼任 ︵c︶朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 日本人の﹁墓離れ﹂の背景には、江戸時代にできた檀家︵だんか︶制度の弱体化があると言われる。時代と共に変わってきた私たちの宗教観や死生観は、お墓のあり方と無関係ではない。庶民とお寺との関係、﹁死﹂に対する意識はどのように変わってきたのか。﹃日本人の死生観を読む﹄︵朝日新聞出版︶の著書もある宗教学者の島薗進さんに聞いた。 * * * 民衆の祖先崇拝文化を仏教が取り込んで、今のような葬祭仏教を形成してきた日本の歴史は、世界でも特殊なケースです。 今のような檀家制度の基盤は、15世紀から17世紀に生まれたと言われます。国土の津々浦々に仏教寺院が点在するとい
![「現代こそ死者との絆は強い」宗教学者が語る日本人の死生観 | AERA dot. (アエラドット)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3921ebbb8e912c25a3352970b41324aa3378c2fe/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Faeradot.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2F9%2F1200xm%2Fimg_d9ebc93be7f665b7a7181ff882417a9529668.jpg)