・選挙のパラドクス―なぜあの人が選ばれるのか? ノーベル経済学賞受賞の経済学者ケネス・アローは、いかなる投票方法を持ってしても、票割れなどの好ましくない状況を完全に排除することはできないということを論理的に証明して見せた。アローの不可能性定理は民主主義の致命的欠陥ともいわれる。民衆が三人以上の候補者から最適な一人を選ぶことは、とても難しいことなのだ。 公正な投票を実現すべく多くの投票方法が考案されてきた。相対多数投票、コンドルセ投票、是認投票、即時決選投票、単記委譲式投票、範囲投票、ボルダ式得点法、累積投票など、数の多さに驚かされる。 だが、どの方法を使っても欠陥はある。代表的な問題はたとえば、 ・票割れの問題 考え方が似ている投票者集団が、類似した主張を掲げる二人の有力候補者(クローン)の間で分裂し、マイナーな第3者が当選してしまうなど好ましくない結果を生じさせる。相対多数投票の最大の欠
新しくなった月刊asciiには創刊号からコラムを書いて来たし対談もいくつかしてきたのだが、今回、それに大きく加筆した上で一冊の本として出版することになったのでここに報告させていただく(タイトルは「おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由」)。 この本の内容に関しては別途紹介(=宣伝)するとして、今日のテーマは、なぜブログという最新のコミュニケーション・ツールを持つブロガーが、書籍という古い媒体でのコミュニケーションをはかるのか、という話である。 ブロガー側の事情としては、副収入になる(それどころか、梅田さんのようにベストセラーを書けば充分に食っていける)、ブログだけでは到達できない読者に読んでもらえる(かも知れない)、「アルファブロガーに選ばれた」と報告しても全く理解してくれない親に「うちの子が本を出すほどに出世した!」と喜んでもらえる、などのメリットがあるわけだが、実はもっと大き
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