美しい女性の姿に化ける、蜘蛛の妖怪とされます。 人間の生血を吸うとか、毒を持つなどされるようですが、実際のクモ科の女郎蜘蛛は、血も吸いませんし、毒もありません。 この現実の女郎蜘蛛という名前も、このクモが女性に化けるとされたことから付けられたという説もあります。 絡新婦は、よく男性を誘惑するとされ、江戸時代の怪談集である「太平百物語 巻の四」に、軒先の女郎蜘蛛が、その家の孫六に惚れ、女性に化けて誘惑する話があります。 また、絡新婦は、水と関連付けれることも多く、谷川の淵や、滝壺などの主として、棲息しているとされることもあるようです。 吐き出す糸で、機を織ったりするともされるので、絡新婦が棲んでいる淵などを、機織淵などと呼んだりするようです。 賢淵(かしこぶち)とか賢淵(けんえん)の伝説などと呼ばれる、次のような話があります。 ある淵で釣りや、休んでいると、クモが出てきて足に糸