面白かった。むっちゃ笑いながら、いま人気急上昇中の﹁アドラー心理学﹂の真髄をガッツリと学ばせていただきました。 嫌われる勇気―――自己啓発の源流﹁アドラー﹂の教え 岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著) [Amazonで詳細を見る] ﹃嫌われる勇気﹄は、﹁青年﹂と﹁哲学者﹂の対話形式で進むアドラー本です。﹃20歳の自分に受けさせたい文章講義﹄の古賀史健さんの新作ですので、読みやすさは保証つき。 この本、とにかく﹁青年﹂がすごいのです。 青年は、ある日突然、やたら激しい苦悩を抱えて、哲学者のもとを訪れます。 青年がなぜそんなに悩んでいるのかは不明。解説は一切なし。とにかく青年が﹁熱い﹂ということと﹁ものすごく悩んでいる﹂ということ、そして悩んでいるくせに学ぶ気はなく、逆に哲学者を﹁完膚なきまでに論破﹂しようとしていることという状況設定だけがあります。 つまり、島本和彦なのです。意味なく、む