レッドカーペットにランウェイ、最近ではパリでのオートクチュールと、ファンタジーと現実が融合されたフェティッシュなファッションが脚光を浴びている。タブーを打ち破り、女性たちをエンパワーしてきたスタイルの軌跡を辿る。 何十年も前から、切っても切れない関係にあるセックスとファッション。90年代初頭のヴェルサーチェ︵VERSACE︶を象徴するセクシーでセンセーショナルなコレクションから、ミュグレー︵MUGLER︶のBDSM︵ボンデージ、ディシプリン、サディズム、マゾヒズムの略で、性的な嗜好の中で嗜虐的性向をまとめた言葉︶にインスパイアされたコルセットスタイルまで、フェティッシュなルックとそのトレンドはファッション史に多大なる影響を与えてきた。 2010年代にはコテージコア︵カントリー調のロマンチックなスタイル︶の登場により、それまでのセクシーさとは異なったより控えめで親しみやすいスタイルが広がりを
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