中学3年で出会った先生も、いい教師だったね。 中村先生っていうんだけど、関西大学法学部を出て、しばらく刑務官をやって、それから教職を取って、先生になったという経歴。その先生も、やっぱり熱血だった。 その頃、父と進路相談をしていて、高校は理系に進んだらどうかという話になった。兄はふたりとも文系。エンジニアの父としては、末っ子の僕に、理系の道に進むように託したのかもしれない。僕自身は将来のことなんて深く考えていなくて、父がそう言うならじゃあそれでいいよという感じで、受験に向けて一生懸命勉強した。 それで入ったのが関西大学第一高等学校。高校に入っても僕はとにかく勉強ばかりしていた。理系なので、数学、物理、化学、生物の授業についていくのが精いっぱいだったんだ。 人生を救ってくれた原先生の存在 高校2年生の夏くらいからかな、急に数学が難しくなった。数Iのときはわりと成績はよかったんだけど、数IIでよ
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