﹁霞が関全体に、ことなかれ主義の風潮がある中で、行政官のトップが自らの立場を踏まえながら、官僚や国民にどう持論を発すべきか、を示したことは、議論のよい出発点になりえます。ただし、論じられた内容についていえば、ほぼ100%、私は賛成できません﹂ 新聞、テレビ、ネットと各方面で話題を呼んだ﹁財務次官、モノ申す﹃このままでは国家財政は破綻する﹄﹂︵﹁文藝春秋﹂11月号掲載︶。 アベノミクスの提唱者として知られる浜田宏一氏︵イェール大学名誉教授︶は、﹁現役の財務事務次官である矢野さんが論文を発表したことは、立派だったと思います﹂と評価しながらも、論文の内容に関する評価は厳しい。 日本は﹁借金大国﹂なのか? ﹁第一に、﹃日本は世界最悪の財政赤字国である﹄という認識は事実ではありません。 矢野論文は、財政赤字の指標として、一般政府債務残高をGDPで割った数字が256.2%と先進各国の中でも突出して悪い
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