増税前の購入を喚起するチラシも目立つ ︵出所︶内閣府﹁国民経済計算﹂より第一生命経済研究所作成 消費税率の8%から10%への引き上げまで残り1カ月を切った。これまで、日本における消費税導入︵1989年4月︶と2度の引き上げ︵97年4月、2014年4月︶の際には、いずれも大きな駆け込み需要が生じていた︵図1︶。駆け込み需要は、家計が負担を回避するために本来増税後にあったはずの需要が増税前に先食いされる現象だ。このため、増税後には駆け込み需要の﹁反動減﹂が生じることになり、消費税率引き上げ後の景気悪化を招いてきた。特集‥消費増税直前三つのナゾ ︵注︶データは四半期、季節調整値・年率換算。濃い青の部分は増税直前1年間 ︵出所︶国土交通省﹁住宅着工統計﹂より第一生命経済研究所作成 しかし、今回の駆け込み需要は目立った動きになっていない。過去、住宅購入は︵1︶高額であり消費税負担額が大きい、︵2︶契
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