先週、Googleとメディア企業の動き︵﹁グーグルチューブはメディア企業から訴えられるのか﹂--著作権侵害をめぐる訴訟の可能性をさぐる︶について書き、そして昨日YouTubeの﹁コードのあり方﹂をめぐって展開中の議論︵﹁ユーチューブは本当にWeb 2.0か﹂--﹁Web 2.0の倫理﹂をめぐって盛り上がる議論︵その1︶︶について書いた。これらの問題は、少なくとも私にとってはかなり複雑で、今後もさらに調べ、考えていく事柄だと思っているが、そんな矢先にいささか気になる意見を見つけたので、今日はこれを紹介したい。 気になった記事というのは、ITmediaに掲載された﹁グーグルによるYouTube買収とWeb2.0無料経済の普及﹂である。このエッセイのなかで著者の山崎秀夫氏という人物︵﹁野村総合研究所 社会ITマネジメントコンサルティング部 上席研究員﹂という肩書きをお持ちらしい︶は以下のように記