日本ファンタジーノベル大賞 第20回﹁日本ファンタジーノベル大賞﹂の選考会は、井上ひさし、荒俣宏、小谷真理、椎名誠、鈴木光司の五委員により、平成20年7月31日、東京・千代田区のクラブ関東において開かれました。その結果、全応募作646篇から選ばれた下記最終候補作4篇のうち、下の作品が大賞および優秀賞に決まりました。両作品は11月に小社より刊行される予定です。 受賞のことば 最近は描かなくなりましたが、学生時代にはよく絵を描きました。そのせいか現在ワープロソフトで小説を書くときにも、まず構図を決めて下書きし、それから徐々に肉付けして細かい部分を整えていくというように、絵を描くのと同じ要領で書いているなと自分で感じることがあります。言葉という画材によって物語の絵肌が出来上がっていくのを眺めるひと時は、本当に心が躍る幸せな時間です。 そうした物語を﹁描く﹂愉しみにくわえて、この度の思いがけない