実質的な廃止が決まった「うるう秒」。過去には情報通信システムのトラブルを引き起こす要因にもなってきたが、今後IT業界はうるう秒に悩まされることはないのだろうか。日本でうるう秒調整の対応を主導する情報通信研究機構(NICT)に見通しを聞いた。 そもそも、うるう秒とは何か。NICTのWebサイトではこう説明している。「時間や時刻は、以前は地球の公転・自転に基づく天文時が使われていましたが、科学の進歩に応じた高精度な時刻が必要になり、 現在使われている時刻は、原子時計をもとに決められています。規則正しい原子時計と地球の自転に基づく時刻の差が±0.9秒以内になるように、原子時計の時刻に1秒だけ調整を行った時刻を協定世界時(UTC)と呼び、 現在、この時刻が世界の標準時として一般に使われています。この1秒の調整が“うるう秒”です」。 地球の回転で決まる世界時(UT1)と原子時計ベースの協定世界時(U
Image:Roman Samborskyi/Shutterstock.com 米国立標準技術研究所(NIST)の時間および周波数部門のネットワーク同期プロジェクトを率いる物理学者ジュダ・レヴィン氏は、2035年までに廃止(または現在の方法での施行を廃止)される見込みとなった「うるう秒」に変わる地球の動きと現在の時計の誤差の調整手段として、新たに「うるう分」を提案する意向を明らかにした。 うるう秒は、実は一定でない地球の自転速度によって定められる時刻と、原子時計によって定められる標準時とのズレが次第に大きくなるのを防止するため、そのズレがプラスマイナス1秒に達する場合に、原子時計の時刻を1秒前後させて調整する取り決めのこと。 ただ、このうるう秒の調整は、いまやあらゆるものがつながっているコンピューターネットワークの世界においては時刻同期で問題が生じやすく、トラブルの原因にもなる。2012年
うるう秒に代わる時刻調整の仕組みとして、米国立標準技術研究所 (NIST) の時間・周波数部門でネットワーク同期プロジェクトを率いるジューダ・レバイン氏が「うるう分」を提案しているそうだ (The New York Times の記事、 Ars Technica の記事)。 地球の自転で決まる時刻と原子時計で決まる時刻のずれを調整するうるう秒はさまざまな問題を引き起こしており、2035 年までの廃止が決まっている。それでも時刻の調整は必要であり、調整間隔を数年から半世紀程度に伸ばして対応頻度を減らすというのがうるう分の趣旨だ。レバイン氏の草案はすでに回覧されており、11 月 20 日からドバイで開催される 2023 年世界無線通信会議 (WRC-23) で正式に提案するとのことだ。
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時計と地球の自転のずれを調整する「うるう秒」が2035年までに実質的に廃止される見込みとなった。11月に標準時のもとになる時刻の管理を担う国際組織の会議「国際度量衡総会」で決議があった。IT業界からは歓迎の声が上がるが、実生活に影響はないのか。 かつて時の定義は、昼と夜のように人間の生活リズムと密接な地球の自転に基づいていた。「24時間で1回転するとして、その8万6400分の1が1秒」といった具合だ。 ところが科学技術の進歩で、自転速度が潮の満ち引きによる潮汐(ちょうせき)摩擦などで微妙に変動することが判明。のちに1秒の定義は、高精度な原子時計によるものに置き換わった。 現在、各国の標準時のもとになる「協定世界時(UTC)」も、世界中にある400台以上の原子時計の進み具合を平均するなどして決められている。 うるう秒は、そんなUTCと地球の自転に基づく時刻が、大きくずれないよう合わせるための
時計と地球の自転のずれを調整する「うるう秒」が2035年までに実質的に廃止される見込みとなった。11月に標準時のもとになる時刻の管理を担う国際組織の会議「国際度量衡総会」で決議があった。IT業界からは歓迎の声が上がるが、実生活に影響はないのか。 かつて時の定義は、昼と夜のように人間の生活リズムと密接な地球の自転に基づいていた。「24時間で1回転するとして、その8万6400分の1が1秒」といった具合だ。 ところが科学技術の進歩で、自転速度が潮の満ち引きによる潮汐(ちょうせき)摩擦などで微妙に変動することが判明。のちに1秒の定義は、高精度な原子時計によるものに置き換わった。 現在、各国の標準時のもとになる「協定世界時(UTC)」も、世界中にある400台以上の原子時計の進み具合を平均するなどして決められている。 うるう秒は、そんなUTCと地球の自転に基づく時刻が、大きくずれないよう合わせるための
時計と地球の自転のずれを調整する「うるう秒」が2035年までに実質的に廃止される見込みとなった。11月に標準時のもとになる時刻の管理を担う国際組織の会議「国際度量衡総会」で決議があった。IT業界からは歓迎の声が上がるが、実生活に影響はないのか。 かつて時の定義は、昼と夜のように人間の生活リズムと密接な地球の自転に基づいていた。「24時間で1回転するとして、その8万6400分の1が1秒」といった具合だ。 ところが科学技術の進歩で、自転速度が潮の満ち引きによる潮汐(ちょうせき)摩擦などで微妙に変動することが判明。のちに1秒の定義は、高精度な原子時計によるものに置き換わった。 現在、各国の標準時のもとになる「協定世界時(UTC)」も、世界中にある400台以上の原子時計の進み具合を平均するなどして決められている。 うるう秒は、そんなUTCと地球の自転に基づく時刻が、大きくずれないよう合わせるための
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2022/08/20 · 米メタは7月、「負のうるう秒はソフトウエアに壊滅的な影響を与える可能性がある」「うるう秒を廃止するコミュニティーを支持する」とブログで主張した。
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