哺乳類の興隆史――恐竜の陰を出て、新たな覇者になるまで みすず書房Amazonこの『哺乳類の興隆史』は、その名の通り哺乳類の歴史を追った一冊である。今地球上では、クジラや犬や猫やカンガルーや人間など、数多くの哺乳類が地上で、海で、繁栄している。その数なんと6000種類以上だ。昆虫などと比べれば少ないが、それでもけっこうな数とはいえる。しかし、歴史を振り返ればより多様な──現代の地球環境からすれば想像もつかないような──哺乳類たちが存在していた。 毛むくじゃらの巨大なゾウもいたし、バカでかい枝角を持ったシカも、車ほどの大きさのアルマジロもいた。短い後肢と長い前肢でウマとゴリラをかけ合わせたような体だったカリコテリウム類もいたし、大型化する前のミニチュアプードルほどの大きさのゾウがいた時代もあった。哺乳類は現代のものよりも小型だった時代も大型だった時代もある。それは、周辺の環境や競合の存在によ
ウランゲリ島に生息していた最後のケナガマンモス(イラスト)は、約4000年前に絶滅した。これまで、近親交配により有害な遺伝子変異が蓄積して数が減っていき、絶滅に至ったと考えられていたが、最新のDNA分析により、もっと複雑な物語が見えてきた。(ILLUSTRATION BY BETH ZAIKEN) 地球最後のケナガマンモス(Mammuthus primigenius)は、約4000年前までシベリアの沖、北極海のウランゲリ島に生息していた。ケナガマンモスは1万年ほど前の温暖化による海面上昇の際にこの島に取り残され、本土に生息していた仲間たちが絶滅した後も、東西の長さが150kmほどしかないこの小さな島で6000年間生き延びた。 科学者たちはウランゲリ島のマンモスが絶滅した原因を探っているが、まだ解明には至っていない。だがスウェーデン、ストックホルム大学の遺伝学者で、ナショナル ジオグラフィッ
東京五輪の馬場馬術個人に出場した英国のシャーロット・デュジャルダン(2021年7月28日撮影)。(c)Behrouz MEHRI/ AFP 【7月24日 AFP】五輪の馬術競技で6個のメダルを獲得している英国のスター選手シャーロット・デュジャルダン(Charlotte Dujardin)が、馬に対して不適切な行為に及んでいる動画が見つかったことを受け、パリ五輪出場を取りやめた。 国際馬術連盟(FEI)は、匿名の告発者を代理する弁護士から、「デュジャルダン氏が馬の幸福の原則に反する行為に及んでいる様子を映した」動画が届いたと発表。デュジャルダン自身が、動画に映っているのが自分で、「不適切」な行為だったことを認め、本人から調査結果が明らかになるまで暫定的に資格を停止し、パリ五輪出場を辞退させてほしいという申し出があったため、資格停止の処分を即時科した。 デュジャルダンは、動画は4年前に撮られた
ツボカビに感染したキンスジアメガエル(Litoria aurea)は、太陽光で暖まったブロックの中で休むと回復できることが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY ANTHONY WADDLE) 仕組みはとても簡単だ。10個の穴を開けたレンガのブロックを直射日光が当たる場所に置くだけ。すると、暖かい場所を好むオーストラリアのキンスジアメガエル(Litoria aurea)は、蒸し風呂のようになった穴の中に飛びこみ、三角形の頭だけを出してくつろぎはじめる。カエルたちは知らないだろうが、この「カエルサウナ」が彼らの命を救えるという論文が学術誌「ネイチャー」に6月26日付けで発表された。 カエルツボカビ(Batrachochytrium dendrobatidis、Bdとも)という脅威の病原菌は、世界中で90種を超える両生類を絶滅させ、500種を減らしている。この真菌は涼しい場所を好むため、
ハイキングコースから崖の下に転落し、やぶの中で2昼夜、動けなかった70代女性を見つけたのは「神奈川県警のエース」だった。枕カバーのにおいを頼りに斜面を駆け下りたジャーマンシェパードの警察犬ジゲン号(オス、5歳)。その活躍がなければ命の危険があったという。 6月29日朝、逗子署にスマホが届けられた。逗子市のハイキングコースに落ちていたのを、コースを歩いていた女性が見つけた。まもなく持ち主の親族からスマホに電話が入り、同市で一人暮らしをしていた70代女性が前日から帰宅していないことがわかった。 署員や住民、別の警察犬が周辺を捜索。28日夜にコース近くを傘をさして歩く姿が防犯カメラに映っていたが、本人の所在はわからなかった。 翌30日午前9時10分。ジゲン号が招集され、捜索を始めた。崖下の谷からのにおいをつかみ、斜面を下りた。同38分、やぶの中で体育座りをした女性を見つけた。 女性は「あら、ワン
反捕鯨団体「シー・シェパード」創設者ポール・ワトソン容疑者(2015年12月10日撮影)。(c)Miguel MEDINA / AFP 【7月22日 AFP】日本の逮捕状に基づき国際手配されていた反捕鯨団体シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)の創設者、ポール・ワトソン(Paul Watson)容疑者が21日、デンマーク自治領グリーンランドで逮捕された。同国当局とワトソン容疑者の関連団体が発表した。 ワトソン容疑者は日本の海上保安庁が逮捕状を請求・取得し、国際手配されていた。 関連団体「キャプテン・ポール・ワトソン財団(CPWF)」によると、容疑者が乗った反捕鯨船「ジョン・ポール・デジョリア(John Paul DeJoria)」号は21日にグリーンランドの政庁所在地ヌーク(Nuuk)に寄港し、北太平洋で日本の捕鯨船を「阻止」するために燃料補
最近飼い猫が亡くなった。あと1週間で18歳だった。 今にして思えばどう見てももうすぐ死ぬ猫だったのだが、自分はペットを看取るのは初めてだったのと、3ヶ月前までは一切の不調なくピンピンしてたので、正直もう少し生きると思っていた。 もうすぐ死ぬなコレと思えていたらもっと一緒にいてあげたり、直前まで無理やり飯を食わせたりしなかったと思う 死ぬ直前のうちの猫の容態を書くので、もちろん全ての猫が同じではないが、もしこうなってきたらできるだけ一緒にいる参考に読んでほしい。1人でも自分のように無知と楽観から後悔してほしくない。 まず亡くなる3ヶ月前に突然歩けなくなった。これは後ろ脚を引きずっている老猫の典型的な症状と言われた。 病院に連れて行き薬を飲むと1日で治った。何入ってんだあれ これを3回くらいやった。 この時の成功経験のおかげでまた薬を飲めば元気になるだろうと思ってしまっていたところがある。 亡
「人間50年〜」と謡ったのは織田信長ですが、私たちは今や人生100年時代に突入しようとしています。 これは動物界でもトップクラスの長さになりますが、それでも私たちがまったく敵わない動物がいます。 「ニシオンデンザメ」です。 彼らの寿命は平均でも250年、最長だと512歳の個体が見つかっています。 512歳だと生まれは1500年の初めになりますから、1534年生まれの信長より年上なわけです。 「どうしてニシオンデンザメはそんなに長生きできるのか?」これは生物学者にとっての大きな謎でした。 そんな中、英マンチェスター大学(UoM)がその長寿の秘密の一端をついに解明したと報告。 それによると、ニシオンデンザメは代謝が年齢でほぼ変化しておらず真に不老の状態にあったようです。 この研究は2024年7月2日から5日にかけてプラハで開催された生物学会『Society of Experimental Bi
40~50頭の『野犬』がうろつく港町「突然襲ってくる可能性も...」 夕方になると"一斉に遠吠え"...夜中にも激しい鳴き声が続き「寝られへんねん」 イタリアのアマルフィ海岸のようだとして注目を集める和歌山の景勝地・雑賀崎。この港町に多数の野犬がうろついていて、地元住民からは不安の声が聞かれます。 「数がすごい。怖い」10年以上前からまちをうろつく野犬 和歌山市西部に位置する雑賀崎。斜面に住宅が密集する景観から「日本のアマルフィ」とも呼ばれる港町です。しかしこの場所で今、住民らが頭を悩ませる問題が起きています。それが、野犬です。 「突然襲ってくるっていう可能性もないとはいえへんやん」 「数がすごいです。怖いです」 「子どもたちが外で遊んでいるときに、危ないなと思うのでなんとかしてほしいなと思います」 道路を歩く黒色や白色の犬。1mほどの野犬が何頭も姿を現します。 (記者リポート)「いました
カリフォルニア州サンノゼにあるSavorというスタートアップは、二酸化炭素を主とする炭素源に熱と水素を合わせることで、脂肪を作り出す試みをしています。Savorに投資しているビル・ゲイツ氏が、Savorの作るバターの価値や味見した偽バターの感想などをGatesNotesで語っています。 Greasy—and good for the planet | Bill Gates https://www.gatesnotes.com/Alternative-fats-and-oils Fats from thin air: Startup makes butter using CO2 and water https://newatlas.com/technology/savor-butter-bill-gates/ 以下はSavorの公式サイト。トップには「豊富に存在する資源である炭素から、おいし
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く