広大な敷地を埋め尽くすように、ずらりと並んだ白い車。 車の屋根にまで雑草が生い茂り、埋もれている車もある。 これらはすべて、電気自動車。 中国東部、浙江省の杭州市で、8月に投稿された映像。 電気自動車(EV)が大量に打ち捨てられた状態から、“EV墓場”と呼ばれ、その様子が中国のSNSに相次いで投稿される事態となっている。 別の動画では、屋根が水色で統一されたEVが敷地を埋め尽くし、中には、ボンネットが開いたままの車もある。 ドアには、カーシェア会社のパンダのマークがあった。 こうしたEV墓場が、なぜ拡大しているのか。 背景にあるとされるのは、中国の特殊な交通事情。 敷地に設置されている車のナンバーは、EVがつけるグリーンナンバー。 ガソリン車の場合はブルーナンバーがつけられ、それぞれ色によって区別されている。 中国の大都市では、渋滞緩和などのため、ナンバープレートの数が制限されていて、ガソ