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スロベニアの哲学者スラヴォイ・ジジェクがメディア「プロジェクト・シンジゲート」に「ヨーロッパを守るとはどういう意味か?」と題した記事を寄稿。難民対応へのダブルスタンダードを批判し、ヨーロッパを守るための最善の方法について、ロシアや中国よりも良い選択肢を提供できると他国に示すことだ、と論じている。 二重基準「誇りと恥」 ロシアのウクライナ侵攻を受け、スロベニア政府は即座に20万人のウクライナ人難民を受け入れる用意があると宣言したと、現地メディア「トータル・スロベニア・ニュース」などが伝えている。 このニュースについてジジェクは「私はスロベニア国民として、誇りに思うと同時に恥ずかしくも思った」と記し、スロベニア政府が、アフガニスタン難民の受け入れを拒否し、ベラルーシからポーランド国境に大勢の移民が押し寄せる「移民危機」が起こった際にはヨーロッパが攻撃を受けていると主張して、排除を支援した事例と
西側諸国の対抗措置やウクライナの反撃にもかかわらず、ロシアの侵攻が止まることはない。開始からもうすぐ4ヵ月が経とうとしているが、この戦いはさらに長期化するとも予想されている。 交渉ではまったく話にならず、ロシア国民の内乱も期待できない──そんな状況を見て、過激な発言で知られる哲学者スラヴォイ・ジジェクが、またもや力強い論稿を発表した。 この戦争をヨーロッパとロシアの形而上学的な対立と位置づけ、西側はリベラルな価値観の普遍性を貫き通せと訴える。 ロシアの基準に付き合うな ここ数週間、西側諸国の人々は「プーチンは何を考えているのだろう?」という問題に取り憑かれてきた。西側の専門家たちは悩んでいる。プーチン周辺の人々は、すべての真実を彼に伝えないのか? 彼は病気か、頭がおかしくなっているのか? 現在の紛争を総力戦に拡大するより他に自身の面目を保つ手がないと思い込んでしまうほど、我々はプーチンを追
スラヴォイ・ジジェク(75)にインタビューするのは、筆舌に尽くしがたい体験である。哲学者、精神分析家、文化理論家、政治活動家、ロンドン大学バークベック人文学研究所インターナショナル・ディレクター、そしてスロベニア共和国の元大統領候補である彼との会話では、一つのテーマから別のテーマへ次々と飛んでいく。だから、対談者はなんとかして置いてけぼりにされないようにしなければならない。ジジェクは、ユニークで予想がつかないのだ。 「剰余享楽」とは ──あなたは『為すところを知らざればなり』(※原題副題は「政治的要因としての享楽」)、そして『快楽の転移』をすでに書いています。そして今回、『剰余享楽』を発表しました。なぜ、このテーマに関心があるのですか? 戦争や人種差別、そのほかの多くの恐怖をめぐって何が起きているかを理解するためには、まさに享楽に注意を払わなければなりません。私は、享楽を「喜び」としてのみ
スラヴォイ・ジジェクは開口一番、「自分はファシスト」だと言った。 オンラインインタビューは、ジジェクのヘッドフォンが機能しなかったために開始が遅れた。この不慮の事態に彼は、(お互いの姿を見るための)「ズーム」と、(会話するための)電話を組み合わせて対応することを詫びると、「恥ずかしい限りです。本当に申し訳ない。こうしたものを相手に私は完全なファシストになってしまう」と言った。そしてトラブルを解決しようとしながら、テクノロジーには、あれやこれやの問題がつきものだとぼやいた。 このように「テクノロジーとは馴染みにくく、よそよそしいものであると同時に、身近で便利なものでもある」というのが、まさにジジェクの新著『ヘーゲルとつながれた脳』(未邦訳)のテーマだ。 ジジェクはその著書のなかでこう問いかける──「機械につながれた脳のようなものが本当に存在するようになったとき、人間の精神や主観はどうなるのか
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が、インドで行われたある式典で、少年に自らの舌を吸うように促す様子が写った映像が話題になった。この行為には批判が相次ぎ、ダライ・ラマからは事務所を通じて謝罪があった。スロヴェニア出身の哲学者スラヴォイ・ジジェクが、この事件の根底にあるものを論じている。 理解されなかったダライ・ラマの言葉 ダライ・ラマが、多くの人が出席していた式典で7歳の少年にハグを求め、さらに「私の舌をしゃぶれ」と言った映像が注目を集めた。欧米人の多くは、ダライ・ラマの不適切な行動を非難した。批判する人々は、彼が老いぼれたか、小児性愛者であるか、あるいはその両方だと考えた。 一方、チベットで舌を出すのは、自分は舌の黒い悪魔ではないと示す伝統的な行為であり、慈悲の心の表れだという指摘もあった。しかし、舌をしゃぶれというのは、その伝統にそぐわない。 実は、チベット語の正しい表現は「チ
先日、横瀬町で観音信仰のルーツを知り、そしてその霊場がコンビニみたいに増えている件から、宗教法人という存在自体に公金を投入したり税金を優遇するメリットあるのかな?と、考えたりしてその話を書いた。 「じゃあ調べたらどう?」と、ブコメで言われたりもしたけどな。 gyakutorajiro.comまあその件はさておき、Colaboの件で別の、人間の醜い欲望を垣間見てしまったっていうのかな。 無意識を研究するこのブログに相応しい事態が起きたので、紹介する。 住民監査請求の結果に対して、「Colaboが都民の税金で一食1人8300円の食事」みたいな話が、チラホラ見受けられた。 getnews.jpマジか?それはよくないなと思って俺も調べてみたらよ。 なんだよ、たった1回じゃねえかよ。 ひろゆき on Twitter: "税金を払う多くの庶民は、一食1000円以下で暮らして納税します。 一方、一般社団
ウクライナのゼレンスキー大統領が自国とイスラエルの状況を同一視したことをうけ、スロベニアの哲学者スラヴォイ・ジジェクは「ウクライナ政府もまたロシア政府と同じ“思考の罠”にはまっている」と批判した。 チェコに本拠を置くメディア「プロジェクト・シンジケート」に掲載された、ジジェクの論考をお届けする。 「解釈の自由」が自由なのか 以前、息子に塩を取ってもらうことができるか尋ねたところ、「もちろんできるよ!」と返されたことがある。もう一度尋ねると、息子は途端にこう言い返した。 「できるかって聞かれたからそう答えたんだ。取れとは言わなかったじゃないか」 この状況で、二人のうち、どちらが自由だったのだろう。私か息子か? 自由を「選択の自由」と解するなら、息子の方が自由だった。なぜなら、息子には私の質問をどう解釈するかという選択肢があったからだ。彼はそれを文字通りに受け取ることもできたし、儀礼的に質問の
プーチンが目指す「熱い平和」 冷戦期、超大国の行動規範は相互確証破壊(MAD)の原則によって明確に説明できた。もし核ミサイルを発射すれば、敵側から総力的な報復攻撃を受けることになるのを、超大国のそれぞれが認識できていたのである。結果として、どちらの陣営も相手側に戦争を仕掛けることができなかった。 それに対して、現在、北朝鮮の金正恩がアメリカに対する破壊攻撃の実行について語るとき、彼が自分の立場をどのように認識しているのか、聞く側はそれを推測することしかできない。 金正恩は、まるで自身を含む北朝鮮が(報復として)滅ぼされ得ることなどには気づいていないかのように話をする。彼はまるで、「核使用における目標選択(NUTS)」と呼ばれるまったく別のゲームをプレイしているようだ。このゲームでは、報復攻撃をされる前に、目標への正確な攻撃によって敵国の核戦力を破壊することができるのだ。 この数十年、アメリ
コロナ以前の生活で、スラヴォイ・ジジェクが最も恋しいものは「孤独」だ。「安っぽいポストモダン流ジョークとして言っているわけじゃない」と言う。 この告白が、彼の語る多くの言葉と同じように矛盾しているのは承知のうえだ。「ロックスター哲学者」と呼ばれ、世界中で講演をしてきた彼も、今はリュブリャナ(スロベニア)の自宅を出ることすらほとんどない。彼はその自宅からビデオ通話に応じた。 ベージュ色のソファにだらしなく身を預け、不格好な画面には、カラフルな小さいフクロウ柄のクッションと、黄色い絵の隅が垣間見える。 「私は大きなリスクを抱えてる。ウイルスに感染したとしても黙っているだろうな。私は71歳で、重度の糖尿病がある。そのうえチックもある……」 あるコメディアンが、こうした特徴をすべてマネてパフォーマンスをした。その名も「新型コロナ感染症への罹(かか)り方がわからなければ、ジジェクの酷いありさまを見れ
ツイッターで人気があったので字幕をつけてみました。up主は学がないので、字幕は雰囲気を把握する程度のものだとお考えください。 このチャンネルではジジェクとの共著があるジュディス・バトラーや、ジジェクに嫌われていることでも知られるクンデラなどの哲学書や小説の紹介などもおこなっているので、よければそちらもチェックしてみてくださいね。 【フェミニズム哲学の名著】『ジェンダー・トラブル』紹介【ジュディス・バトラー】 https://youtu.be/QBC1_PmT29A 【20世期文学最高峰】クンデラ『存在の耐えられない軽さ』を紹介【最も軽く、重い恋愛小説】 https://youtu.be/gLSLaiCwU8M 【哲学・文学】字幕シリーズ →https://www.youtube.com/playlist?list=PLYNAW80CloJ5SwCyqsQAqb2QtbdKKlGb8
ひとりひとり見れば、人間は、多少とも理性的外見を呈しており、食べたり、眠ったり、頭を使って悪事を企んだりする。だが総体としての人間は、変わりやすく、不可解で、気まぐれで、愛嬌がある。つまり、人間ひとりひとりはまさに人間であるとしても、人間全体は女なのである。 G・K・チェスタトン『新ナポレオン奇譚』 僕が書こうが書くまいが、どうせ何か別の意味を探そうとするに決まってる。僕の沈黙のなかにだって。そういう連中なのだ。いくら理屈を言っても無駄、啓示には盲目なのだ。マルクートがどうしたと言うんだ。マルクートはマルクート、それだけのことさ。 ウンベルト・エーコ『フーコーの振り子』下 すべてを包括するキリスト教的態度――パウロの有名な言葉、「男も女も存在しない、ユダヤ人もギリシア人も存在しない」から必然的に出てくるのは、キリスト教共同体への編入を受け入れない者たちの完全な排除である。 親愛なる読者の皆
現代を代表する哲学者、スラヴォイ・ジジェクがサングラスをつけたり外したりする動きは必見です。 ジジェク・インタビュー再生リスト(日本語字幕) https://www.youtube.com/playlist?list=PLYNAW80CloJ7UAHYaSmyHUepnkdnYTMpX 【哲学・文学】字幕シリーズ https://www.youtube.com/playlist?list=PLYNAW80CloJ5SwCyqsQAqb2QtbdKKlGb8 ジジェクとの共著もある現代を代表する哲学者、バトラーの紹介動画もあるのでよかったらみてね!(おれがしゃべってます)→【フェミニズム哲学の名著】『ジェンダー・トラブル』紹介【ジュディス・バトラー】 youtu.be/QBC1_PmT29A
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