官僚主義からスタートアップ精神へ——。およそ10年前、新サービスの立ち上げ失敗を機に生まれた米国政府の新組織が作ったWebデザインシステムは、今では160サイト・11億ページビュー規模にまで広がりを見せている。 by Jon Keegan2024.07.03 412 9 この記事の3つのポイント 米国には公共デザインシステムとカスタムフォントがある 政府系Webサイトのアクセシビリティと一貫性を高めることが目的 これらのプロジェクトでは透明性や協働、継続的な改善が重視されている summarized by Claude 3 米国には、公式のWebデザインシステムとカスタムフォントがある。この公共デザインシステムは、政府のWebサイトを単に美しいものにするだけでなく、すべての人にとってアクセスしやすく機能的なものにすることを目的としている。 インターネットが普及する以前、米国民は印象的な石柱
SF映画は大好きなのですが、小説となるとどうしても最後まで読み通すことができません。とはいえ中高生の頃は『宇宙英雄ペリー・ローダン』シリーズみたいな、いわゆるスペースオペラ的作品をたくさん読んだような記憶があります。でもよくよく思い返してみるに、SF好きの友人のおすすめ本をいくつかかじって何となく読んだような記憶がでっち上げられていただけで、実際にはほとんど読めていなかったのかもしれません。 SFといえば、ずいぶん前に「日本SF大会」というイベントで通訳業務を仰せつかったことがあって、その時にSFファンのみなさんの盛り上がりぶりに接して、憧れのような気持ちを抱きました。ああ、この輪の中に入ることができたら楽しいだろうなと。それ以来、何度も間欠泉的に挑戦してきたのです。 https://www.irasutoya.com/2018/06/blog-post_264.html 最初はまず古典か
好きな作品を挙げながらライトノベルの歴史を振り返ろうという試みです。ライトノベルを読み始めたのは、男性向けだと『キマイラ吼』、女性向けだと『なぎさボーイ』からなので、そこら辺から振り返っていきますね。だいたい40年ぐらいのライトノベル史をカバーしていると思います。 1982年 キマイラ吼 /夢枕獏 /ソノラマ文庫 amazon.co.jpソノラマ文庫は1975年創刊。創刊しばらくは、『宇宙戦艦ヤマト』と『機動戦士ガンダム』のノベライズ、あとは『クラッシャージョウ』(1977年) ぐらいしかヒット作がなかったのだけど、1980年代に夢枕獏と菊地秀行を得て、ようやく安定した人気を獲得する。ただ、夢枕獏と菊地秀行に続く作家が『ARIEL』(1987年) の笹本祐一ぐらいしかいなくて、1990年以降、失速することになるのだけど。 いやまあ、1990年代のソノラマでも、庄司卓の『倒凶十将伝』(199
ゲームおたくは、射幸心を煽るゲームをカジノやスロットに例えたがる。やれパチンコだ、パチスロだと自嘲気味に射幸心の充足をうたいあげる。かくいう筆者もそのひとりだ。『Diablo II: Resurrected』プレビューではタダで回せるガチャ(ルートボックス)にたとえた。『ディアブロ IV』インプレッションは時給・日給を溶かすパチスロにたとえた。ジャンル:ハクスラをタチの悪い遊びかのように自嘲した。 それらナードジョークを真に受けるわけではないが、射幸心という言葉はビデオゲームと相性が良い。射幸心は「偶然の利益」を「労せずに得ようとする」ふたつの要素を含むからだ。偶然の利益=ランダム性はゲームメカニクスが用いる有益なツールである。一方、労せずに得ようとする気持ちはゲームマネタイズと相性が良い。一昔前のPay to Win要素がそれである。 画像は『アンダーナイトインヴァース』公式サイトのエイ
メールやチャットなど、ビジネスシーンでは文章を書く機会が多くありますよね。読みやすくわかりやすい文章は、周囲の人からよい印象をもたれるはず。 しかし「文章が苦手だから、相手からどう思われているか不安」「気を使ってメールを書いているけれど、なかなか相手と打ち解けられない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、人間関係が断然よくなる文章の書き方をご紹介します。 【ライタープロフィール】 藤真唯 大学では日本古典文学を専攻。現在も古典文学や近代文学を読み勉強中。効率のよい学び方にも関心が高く、日々情報収集に努めている。ライターとしては、仕事術・コミュニケーション術に関する執筆経験が豊富。丁寧なリサーチに基づいて分かりやすく伝えることを得意とする。 1. 余計な前置きをしないほうがいい 2. 文章を長くしないほうがいい 3. 曖昧な表現で頼み事をしないほうがいい (参考) リク
はじめに 読書会をやってみました オープンロジのエンジニアのrikuto(@riku929hr)です。 社内で「単体テストの考え方・使い方」というテストに関する有名な本の読書会を実施し、1回1時間、15回の開催を経て読み切りました。 原著は「Unit Testing Principles, Practices, and Patterns」で、Oreilly Learning Platformでも読むことができます。 400ページにもわたる本で、読み切るのには大変な手応えがありました。 たぶん読書会のようなものを開催しない限り、僕自身読みきれなかったかもしれません。 しかし読んでみると、著者が主張しているのはごくシンプルなことでした。 この記事のタイトル、ちょっと嘘ついてます タイトルには、「主張するたった一つのこと」としていますが、細かく言えば1つではありません。 この本が主張することはそ
最新作『悪は存在しない』が絶賛公開中の濱口竜介監督。そんな濱口監督の過去作の中でも傑作と名高いのが、2021年12月に公開され、第71回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した『偶然と想像』だ。そんな本作について、社会学者・宮台真司とDos Monosの荘子itが対談。濱口竜介作品を観続けてきた2人は、『偶然と想像』に何を見出したのか。 「あるある系」の媚びを越えたもの 『偶然と想像』©2021 NEOPA/fictive 荘子it:僕は2012年に18歳で日本大学芸術学部映画学科監督コースに進学して、結局その後ドロップアウトしてラッパーになったのですが、大学1年生の頃にある出会いがありまして。今はなき映画館「オーディトリウム渋谷」で、「濱口、濱口、濱口」っていうキャッチコピーとともに若手監督・濱口竜介の特集上映をしていたんです。「濱口竜介って誰それ?」状態のまま観に行った
『闇の左手』『ゲド戦記』などの作品で知られる小説家、アーシュラ・K・ル=グウィンの創作指南書『文体の舵をとれ』は2021年の邦訳刊行直後から「文舵ぶんかじ」という愛称で呼ばれ、創作者の間で大きな話題となりました。本書収録の練習問題に対する解答(作品)を「#文舵練習問題」というハッシュタグでSNS上に投稿するというムーブメントが発生し、創作者がオンライン上で集い合評会を行うという動きもありました。 今回は文芸サークル「サ!脳連接派」を主宰し、二度にわたり「文舵合評会」を運営した経験をもつ大戸又さんと、その合評会に参加し「竜と沈黙する銀河」で第14回創元SF短編賞を受賞しデビューした阿部登龍さんのお二人に、創作者目線で『文体の舵をとれ』について語っていただきます。 また、本書の翻訳を担当した大久保ゆうさんには、作家アーシュラ・K・ル゠グウィンについて、そしてアメリカにおける創作教育の歴史につい
はてなブログ用の前書き (必読) はじめに 概要 背景 ライトノベルが未だ未定義な3つの理由 1.先行研究の少なさと、そこに見る未定義の許容 2.SFもまた未定義である 3.越境するライトノベル アプローチ 先行研究 東浩紀が与えた「消費」の概念 「動物化」とは何か 「データベース消費」が示すサブカルチャーの変遷 「シミュラークル」により坩堝と化すサブカルチャー 『デ・ジ・キャラット』に見る「萌え要素」の消費 児童文学とライトノベル ライトノベルの起源はどこまで遡れるのか? ライトノベルの「現実逃避」に至る物的証拠 子供の人権意識から見る、ヤングアダルトの産声と背景 子供の「解放」としての児童文学 児童文学との比較に見るライトノベルの定義 従来のライトノベルの定義の問題点 ライトノベルをあえてベタに読む意味 スノビズムがライトノベルにもたらしたもの おわりに 脚注・出典 はてなブログ用の前
概要 原著者の許諾を得て翻訳・公開いたします。 英語記事: The design decisions and evolution of a method definition - Ruby case study 原文公開日: 2024/06/14 原著者: zverok 日本語タイトルは内容に即したものにしました。また、主にRuby以外のユーザーに向けたサイドストーリー的なパラグラフは囲みスタイルにしています。 本記事は、新シリーズ記事のパート1であり、おそらく書籍の一部として収録されることが見込まれています。Rubyプログラミング言語が設計されたときのさまざまな決定事項と、それらが時とともにどのように進化したか、より広い文脈ではどのように捉えられるかについて研究します。 今回はメソッド定義(method definitions)、つまりメソッド定義の一般的な形と、引数の指定方法を扱います
【岩国徴古館(岩国市立博物館・吉香花菖蒲園近く)】 岩国徴古館は、岩国藩最後の藩主・吉川経建(きっかわ・つねたけ・1855年~1909年・子爵・従二位)の弟、吉川重吉(きっかわ・じゅうきち・1860年~1915年・貴族院男爵議員・従三位)の遺志により、公益財団法人・吉川報效会(きっかわほうこうかい)が佐藤武夫に設計を依頼し建てました。戦時中の昭和17年9月着工、20年3月竣工。昭和26年から岩国市に寄付移管、岩国市立博物館。建築様式はパリのエトワール凱旋門に代表される新古典主義建築の影響を受けています。構造体はレンガ造り、外壁はブロック貼り。国の登録有形文化財。【他の写真】 【岩国徴古館・館内】 館内では「岩国徴古館新収蔵資料展2024」が開催中。7月15日まで。岩国徴古館を設計した佐藤武夫(さとう・たけお・1899年~1972年・名古屋市出身・建築家)は、旧制岩国中学校出身。早稲田大学で
www.nhk.jp 【目次】 エキゾチッククルーズ〜世界の巨匠(サラーム海上) Fela Kuti「Water No Get Enemy」 Baden Powell「Candomble」 Ravi Shankar, Alla Rakha, Kamala Chakravarti「Dhun」 El Camaron De La Isla「Gitana Te Quiero(ヒターナ、お前を愛す)」 エキゾチッククルーズ〜世界の巨匠(サラーム海上) 今回の特集は「世界の巨匠」。民族楽器のマエストロから国民的英雄のような歌手まで様々な国や地域の巨匠の名演が紹介されました。 6月10日 Fela Kuti「Water No Get Enemy」 ナイジェリア出身アフロビートの創始者でサックス奏者、オルガン奏者で歌手でもある黒い大統領ことフェラ・クティ。彼は1960年代にイギリスとアメリカを訪れ、ソウル
紹介 「デジタルアーカイブ」をより多くの人に使ってもらえる、よりよいものにしたい―― それを目指した世界中の人々が集まって創られ、広まってきている枠組み、IIIF(トリプルアイエフ : International Image Interoperability Framework)を紹介し、その概要、構築方法、活用例を紹介・解説する初の書。 第1部ではIIIFの概要の紹介、第2部ではIIIFに対応したデジタルアーカイブの構築手法、第3部では、具体的なIIIFの活用例を扱う。加えて、インタビューやいくつかのコラムも掲載。 コンテンツのよりよい在り方やさらなる利活用を考える方に。公共図書館、大学図書館、ほかデジタルアーカイブに関わる方必携の書。 執筆は、大向一輝、永崎研宣、西岡千文、橋本雄太、吉賀夏子、本間淳、鈴木親彦、三原鉄也、高橋洋成。 【IIIFの素晴らしいことの一つは、「自分の(ここでは
暑くてダラ~ン 暑くて怠い~ 子供たちがそんなときでも 陸山母さんは 何か飛んでないかな 何か居ないかな 退屈そうにしていましたが ん? 何だろう ピンボケもいいとこ 何だろうコレ あまり見たことないな 地面に落としたら怒ったみたいだ 立派な髯だね 陸山かあさん 髯で負けてないですか あっ、本数では勝ってますね (-ω-;)ウーン 何だろ ・・・・・・・・・・ なかなか気の強いムシです では 腕を伸ばしてチョイチョイ ・・・・・・・・・・ 反対側から それっ あんまり逃げないなぁ 何処行った 良く見えないや わーっ ムシが飛んだので追いかけて行ってしまいました もう いるの? じゃなくて 居たんだわ このムシは 恐らく ゴマダラカミキリ 若しかしたら ツヤハダゴマダラカミキリ 茨城県では その 若しかしたらの ツヤハダゴマダラカミキリを退治するために 「いばらきカミキリみっけ隊」活動に参加
クイックサマリー:人工知能がコンピューティングパラダイムの進化をもたらしており、それに伴いデザイナーはより直感的なユーザーインターフェースを開発するチャンスに恵まれています。新しい機能のほとんどは、テキストベースの大規模言語モデルによって実現されているため、グラフィカルインターフェースからチャットボットのような対話型インターフェースへの移行が必要との声が多く聞かれるようになっています。しかし、多くのインタラクションパターンにおいて、対話は優れたインターフェースではないことをかなりの証拠が示しています。最新のAI機能によって、対話だけにとどまらずヒューマンコンピューターインタラクションの未来がどう変わりうるのか、マクシミリアン・ピラスが考察します。 人間とコンピューターのインタラクションのあり方を根本から変えうるような技術革新はそうそうありません。幸運なことに、次のパラダイムシフトは今まさに
新刊の続きとして 市民社会論の再生: ポスト戦後日本の労働・教育研究 作者:稲葉 振一郎 春秋社 Amazon =================== 1990年代の劈頭を飾った東京大学社会科学研究所の全体研究は『現代日本社会』(報告書は東京大学出版会刊)であり、第一巻の序論に明示されるように、その主導アイディアは当時の現代日本を「会社主義」というキーワードで形容するものであった。このキーコンセプトとしての「会社主義」は基本的に宇野派のマルクス経済学者馬場宏二と、民主科学者協会法律部会の憲法学者渡辺治の合作である。 馬場宏二の「会社主義」概念は、彼と盟友であった財政学者加藤榮一が、師たる大内力の国家独占資本主義論を踏まえてともどもに形成しつつあった現代資本主義論を、主として労働経済学者小池和男の日本的労使関係論と、弟子の橋本寿朗の日本重化学工業論を念頭に置きつつ適用したものである。それは2
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