24ヵ月時点の推定全生存率は52.4%で、有害事象は概して管理可能 本データをもとに、再発頭頸部扁平上皮がんのファーストライン治療として本併用療法を検討する新たな国際共同第Ⅲ相臨床試験を2024年下期にも開始予定 Rakuten Medical, Inc.(本社:米国 カリフォルニア州 サンディエゴ/以下、楽天メディカル)は、2024年6月2日(米国時間)、米国イリノイ州シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(American Society of Clinical Oncology:ASCO)の2024年年次総会(以下、ASCO 2024)において、ASP-1929を用いたアルミノックス治療(光免疫療法)と抗PD-1抗体との併用療法に関する非盲検第Ⅰb /Ⅱ相臨床試験(ASP-1929-181試験/ClinicalTrials.gov Identifier:NCT04305795)の中間評価
PNH標準治療である「抗補体C5抗体」で国内初の皮下注射剤 中外製薬株式会社は5月22日、pH依存的結合性ヒト化抗補体(C5)モノクローナル抗体「ピアスカイ(R)注340mg」(一般名:クロバリマブ(遺伝子組換え)点滴静注・皮下注)(以下、ピアスカイ)について、「発作性夜間ヘモグロビン尿症」を効能または効果として薬価収載され、販売を開始したと発表した。 PNHは、PIG-A遺伝子に後天的に変異が生じた造血幹細胞がクローン性に拡大することにより、自己補体による血管内溶血を生じる造血幹細胞疾患。ヘモグロビン尿、血栓症などPNH特有の溶血に起因する症状と、再生不良性貧血と同様の造血不全症状の二面性を持つが、症状は患者により異なる。合併症として、慢性腎臓病や肺高血圧症などを併発する場合がある。日本では指定難病(指定難病62)に数えられる希少疾患であり、PNHの令和4年度末の医療受給者証保持者数は1
Analysis of mRNA and Protein Expression Profiles of Core Circadian Genes これまで概日遺伝子の発現解析は、主にqRT-PCRを用いたmRNAの定量により行われてきた。しかしながら、概日リズムの分子メカニズムを理解する上で、遺伝子の機能実体であるタンパク質の発現量、さらにはリン酸化やユビキチン化などの翻訳後修飾による機能制御の解析は不可欠である。実際、コアループに属する概日遺伝子タンパク質の翻訳後修飾が報告されており、たとえば、PERのリン酸化及びユビキチン化、CRYのユビキチン化などが知られている。 我々は概日コアループ因子(Per1及び2, Cry1及び2, Chrono)に対する特異的抗体を作製することに成功した。今回、これらタンパク質の発現量を経時的に観察するとともに、mRNA発現量との比較分析を行ったので報告す
病院広報アワード エントリー受付終了しました 病院広報アワード2024のエントリー受付を終了いたしました。 今年もたくさんの医療機関よりご応募いただき、誠にありがとうございました。 いただいたエントリーはこちらで紹介してまいります。 ▽病院広報アワード2024 エントリー紹介 https://www.cbnews.jp/mgt/pr/ 入賞発表イベント、表彰式についてのご案内をお待ちくださいませ。 引き続きよろしくお願いいたします。 ----------------------------------------------------- CBnews病院広報アワード事務局 https://www.cbnews.jp/hospital-pr-award2023/index.html フリーダイヤル: 0120-988-161(平日9:00~17:00) Mail: hospital-pr-
抗体を薬として使うアイデアは、決して目新しいものではない。1901年の第1回ノーベル生理学・医学賞は、ベーリング博士のジフテリアに対する血清療法に与えられたが、これは馬にジフテリア毒素を注射して作られた抗ジフテリア抗体を含む血清を患者に注射するもの。ただ、血清には馬が作った馬型の抗体以外にさまざまな馬のたんぱく質が含まれていて、複数回注射すると強いアレルギー反応を起こす恐れがあった。 ところが、近年のバイオテクノロジーの発展で、単一のたんぱく質をターゲットとする人間の抗体(ヒトモノクローナル抗体)を工場で大量生産できるようになってきた。 抗体は分子量が従来の医薬品の約千倍と大きいたんぱく質で、口からのむと消化管で分解されてしまうため、点滴や皮下注射でしか投与できないという不便な点もあるが、一方で「その大きさが利点にもなっている」と楢崎氏は言う。「従来の医薬品の多くは低分子の化合物で細胞の中
岐阜大学に異動し取り組んだことのひとつが「変性疾患と診断してきた症例の中に,治療可能な自己免疫性脳炎が含まれている」という仮説を検証し,免疫療法で治療することでした.ただ自己免疫性脳炎の経過は教科書的に「急性~亜急性」ですので,「慢性」に経過する変性疾患のなかに自己免疫性脳炎が隠れているという私どもの仮説はありえないとしばしば言われました.しかし事実は教科書通りではなく,慢性の経過を示す自己免疫性脳炎というものがあり,その代表がIgLON5抗体関連疾患です. 今回,Parkinsonism Relat Disord誌に掲載された当科の大野陽哉先生らによる論文は,多系統萎縮症(MSA)が疑われ,IgLON5抗体検査を依頼された35名の患者に対し,cell based assayを行い,陽性患者3名の臨床的特徴をまとめたものです.症候としてはパーキンソニズム,小脳性運動失調,重篤な起立性低血圧
入札公告 次のとおり一般競争入札に付します。 令和5年4月3日 支出負担行為担当官 宮内庁長官官房主計課長 小平 武史 1 調達概要 (1)件名:抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤インフリキシマブほかの購入 (2)品目及び数量:当庁仕様書のとおり。 (3)仕様及び規格等:当庁仕様書のとおり。 (4)納入期限:令和5年5月26日 (5)納入場所:支出負担行為担当官の指定する場所 2 競争参加資格 (1)予算決算及び会計令(昭和22年勅令第165号(以下「予決令」という。))第70条の規定に該当しない者であるこ と。ただし、未成年者、被保佐人又は被補助人であって、契約締結のために必要な同意を得ている者について は、この限りではない。 (2)予決令第71条の規定に該当しない者であること。 (3)令和4・5・6年度内閣府競争参加資格(全省庁統一資格)「物品の販売」のA、B、C又はDの等級に格付け
母乳の抗体が子どもの脳に影響を与える仕組みを説明する群馬大大学院の定方哲史准教授(左)と瑞樹さん=前橋市内で、2024年4月30日午後2時32分、庄司哲也撮影 母乳に含まれる抗体が子どもの脳に影響を与える仕組みを、群馬大大学院の定方哲史准教授(49)と長男で同大医学部3年の瑞樹さん(20)らの研究グループが解明した。抗体と結合した脳内の細胞が神経細胞の生存に関係するたんぱく質を分泌することを突き止めた。研究成果は国際科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロインフラメーション」に発表した。【庄司哲也】 【図でわかる】母乳が子どもの脳に影響を与える仕組み これまでIgGと呼ばれる抗体が母乳から子どもの血液に移送され新生児の免疫力を高めることは分かっていたが、脳への影響は明らかになっていなかった。 定方准教授らのグループは、実験用の子どものマウスの脳内でIgGが免疫細胞ミクログリアと結合していることに
母乳の抗体が子どもの脳に影響を与える仕組みを説明する群馬大大学院の定方哲史准教授(左)と瑞樹さん=前橋市内で2024年4月30日、庄司哲也撮影 母乳に含まれる抗体が子どもの脳に影響を与える仕組みを、群馬大大学院の定方哲史准教授(49)と長男で同大医学部3年の瑞樹さん(20)らの研究グループが解明した。抗体と結合した脳内の細胞が神経細胞の生存に関係するたんぱく質を分泌することを突き止めた。研究成果は国際科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロインフラメーション」に発表した。【庄司哲也】 これまでIgGと呼ばれる抗体が母乳から子どもの血液に移送され新生児の免疫力を高めることは分かっていたが、脳への影響は明らかになっていなかった。 定方准教授らのグループは、実験用の子どものマウスの脳内でIgGが免疫細胞ミクログリアと結合していることに着目。結合したミクログリアが、脳を構成する神経細胞のニューロンの生存
90歳以上が抗体保有か 新型インフルエンザの遺伝子検査をする様子=2009年5月2日、英国・サウサンプトン【時事】 東京大医科学研究所の河岡義裕教授らの研究チームは、90歳以上の高齢者は新型インフルエンザに対する抗体を持っている可能性が高いが、それより若い世代はほとんど持っていないことを明らかにした。論文は7月13日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に掲載された。 河岡教授らは、マウスやカニクイザルなどのモデル動物を使い、新型インフルエンザウイルスの増殖性や病原性を調査。通常のインフルエンザに比べて肺での増殖効率が高く、重篤な症状を引き起こしやすいことが分かった。 さらに、新型ウイルスが登場する以前の1999年に採取された血清を使い、新型ウイルスへの抗体を調べたところ、スペイン風邪が流行した1918年以前に生まれた世代のみ、抗体を保有していた。 また、研究チームは、抗インフルエンザ薬タミフル
発表のポイント 犬尿路上皮癌の細胞株および担癌モデルマウスに対して、HER2を標的とする抗体薬(トラスツズマブ)に抗癌剤(DM1)を結合させたトラスツズマブ-エムタンシン(T-DM1)が抗腫瘍効果を示すことを発見しました。 T-DM1の作用メカニズムとして、アポトーシス誘導が重要であることを発見しました。 尿路上皮癌に罹患した犬に対してもT-DM1が抗腫瘍効果を示すことが期待されます。 発表内容 東京大学大学院農学生命科学研究科の中川貴之准教授、加藤大貴特任講師、大阪公立大学大学院獣医学研究科の酒居幸生講師らの研究グループは、これまでの研究において受容体型チロシンキナーゼ(注1)の一つであるHER2が尿路上皮癌をはじめ、前立腺癌や乳癌、肛門嚢腺癌、甲状腺癌など犬の様々な悪性腫瘍で高発現していることを発見し、新たな治療標的となる可能性を報告してきました。犬と同様に、人でも乳癌をはじめ、様々な
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