独立を宣言して1カ月、お約束どおり阿部重夫責任編集のオピニオン誌「ストイカ」(Σtoica)の第一号をお届けします。The New Yorkerのような知的に「美しい雑誌」をめざすと公言しましたが、デザインも含めてその第一歩です。巻頭の写真「満目青山」は霞ヶ関現役幹部が、朝まだきに遠出して好きなカメラで撮って、「ストイカ」に提供していただいた荘厳な風景です。 創刊号のメーンテーマは、世界主要国の金利がマイナスの水面下に沈んでいく「天気の子」水没経済です。英国のジャーナリスト、ビル・エモット氏とみずほ総研副理事長の高田創氏に、中央銀行に圧力をかける政治のポピュリズムについて、ProsとConsを書いてもらいました。米国が今年二度目の利下げに踏み切りましたが、その深い背景を鋭く分析した記事です。 第二テーマは、身のまわりのすべてがネットにつながるIoT(インターネット・オブ・シングス)社会。根