暑い夏に食べたい、スタミナのつく中華料理。近年は“町中華”人気が続いている。そこで「日本の誇る食文化としての町中華について考え、食べ、記録していくこと」をテーマに活動するライターの下関マグロさんにその魅力を語っていただいた。 高齢化などで閉店が続く「町中華」文化を後世に 「僕が“町中華”という言葉を初めて知ったのは、2013年の暮れ。東京・高円寺にあった『大陸』という店が閉店しているという話をライター仲間の北尾トロさんにしたら、“ああいう町中華がどんどんなくなっていくね”と。なんだかストンとハマる言葉でしたね」(マグロさん、以下同) 翌年春ごろからは雑誌で町中華の連載開始、テレビでも取り上げられるように。そんな中、新宿にあったお気に入りの町中華の店が、店主の高齢化もあって閉店。 「“今のうちにどんどん食べに行かないと閉店してしまうのでは”と考え、トロさんが隊長、僕が副長で『町中華探検隊』を