﹁MMT︵現代貨幣理論︶﹂が、いまだに日本では言及されているようだ。 改めてひとことで言えば、これは﹁独自通貨を持つ国であれば、債務返済のための通貨発行に制約を受けないため、いくら借金をしても財政破綻は起きない﹂という理論である。 だが、結論から言えば、これは理論的に誤りであるうえに、現実に採用されれば、経済を破壊する﹁最も害悪の大きな理論﹂になる。以下、理由を説明しよう。 MMTの﹁4つの誤り﹂と﹁3つの害悪﹂とは? 理論的には、以下の4つの大きな誤りがある。 第1に、価格メカニズムをまったく無視している。 第2に、リスクという概念が存在していない。 第3に、その結果、金融市場をまったく無視している。 第4に、その結果、マネー自体を無視している。 つまり、現代貨幣理論とは﹁現代ではマネーを無視していいのだ﹂という理論である。 だから、貨幣理論なのに財政がすべてを決めるのである。その結果出
![日本では絶対に危険な「MMT」をやってはいけない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9c9fdcfa939d949e6cd357b67e5d5b80990020fe/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2Fb%2F1200w%2Fimg_5b6831f8342f9258fdf2d1c495383e39130052.jpg)