︻はじめに︼ 僕らアメリカ人が日本の安全保障問題について、しつこく意見を述べたりすると、日本の皆さんはむかつくかもしれない。 ﹁そもそもいまの憲法を押し付けたのはアメリカだろ!﹂と反発する人もいれば、﹁集団的自衛権を求めているのはお前たちだろ!﹂と反発する人もいるでしょう。 どちらも否定しづらいし反論しづらい。 だから、今回は安保法案に関して自分の立場をわきまえた上で、個人的な意見は控えさせていただきます。反対だけどね。でも﹁反対だ﹂とは言わない。 ﹁敵国の少ない日本が集団的自衛権を実行し、敵国の多いアメリカとつながれば、日本がより危険な状態になると思う﹂という自分の考え方も説明しない。 ﹁武装して勢力の均衡を保とうとする場合、相手が核保有国だったら、こちらも核保有国になる必要さえあるのでは?﹂という疑問もぶつけない。そんな個人の見解をここでは一切書かないことにしよう︵では、本題へ︶。 先