![笑い声や甘いささやきは「左側」から聞こえた時の方が脳に強い反応を引き起こすという研究結果](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/15662e537f3ec9c7298e2dc4394d5ff0adf0188d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi.gzn.jp%2Fimg%2F2023%2F07%2F09%2Fhuman-brain-preference-sounds-from-left%2F00.jpg)
培養した人間の脳細胞とコンピューターチップを組み合わせた新しいタイプの人工知能(AI)を開発するオーストラリアのスタートアップ、Cortical Labs(コーティカル・ラブズ)は19日、新たな資金調達ラウンドで1000万米ドル(約13億円)を調達したと発表した。資金は「DishBrain(ディッシュブレイン)」と呼ぶこの生体チップの商業化にあてる計画だ。 ラウンドは香港一の富豪である李嘉誠の非公開ベンチャーキャピタル(VC)、ホライゾンズ・ベンチャーズ(維港投資)が主導し、オーストラリア有数のVCであるブラックバード・ベンチャーズも参加した。このほか米中央情報局(CIA)のVC部門「In-Q-Tel(インキューテル)」、米ライフエックス・ベンチャーズ、豪レーダー・ベンチャーズなども出資した。 コーティカルは研究者から起業家に転じたホン・ウェンチョン最高経営責任者(CEO)が2019年に創
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。Twitter: @shiropen2 英グラスゴー大学に所属する研究者らが発表した論文「Computational Ghost Imaging with the Human Brain」は、見えない向こう側の物体の反射光を見た脳活動から、その物体を画像として再構築するブレインコンピュータインタフェース(BCI)を提案した研究報告である。物体は壁に隠れて見えないにもかかわらず、反射光を見た際の脳信号を分析することでリアルタイムに物体の画像化が行える。 壁に反射した光から見えない向こう側にある隠れた物体の画像を計算で再構築する手法は、これまでにも報告されている。向こう側の光源の照明パターンを変
磯村 拓哉 理化学研究所脳神経科学研究センター DOI:10.14931/bsd.10024 原稿受付日:2022年1月31日 原稿完成日:2022年4月3日 担当編集委員:北城 圭一(生理学研究所) 英:free-energy principle 独:Prinzip der freien Energie 仏:principe de l'énergie libre 自由エネルギー原理は、Karl J. Fristonが提唱している脳の情報理論である。生物の知覚や学習、行動は、変分自由エネルギーと呼ばれるコスト関数を最小化するように決まるとしている。その結果、生物は変分ベイズ推論と呼ばれる統計学的な推論を自己組織化に行うとされている。 背景 生物の感覚入力に基づく適応的な行動は、何らかの自己組織化(つまり適応、最適化)によって特徴付けることができる。生物は、感覚入力を生成する外部環境のダイナ
Formula E debuts Gen3 Evo race car: All-wheel drive unlocks 0-60 mph in 1.82 seconds
Googleに挑む男から見たAIの今と未来 PerplexityのAravind Srinivas氏2024/04/09 (火) 公開
<ヒトの多能性幹細胞から作製する豆粒大の人工脳「脳オルガノイド」は、現代の神経科学で最も注目されている分野のひとつだ......> 幹細胞を使ってヒトの器官の小さな三次元モデルを生成する技術は、この10年ほどで大幅に進歩した。とりわけ、ヒトの多能性幹細胞から作製する豆粒大の人工脳「脳オルガノイド」は、現代の神経科学で最も注目されている分野のひとつだ。 医学を一変させる可能性、しかし倫理上の懸念も 米ハーバード大学の研究チームが2017年に発表した研究論文では、「脳オルガノイドが大脳皮質ニューロンや網膜細胞などの様々な組織を発達させる」ことが示され、2018年4月にはソーク研究所の研究チームがヒトの脳オルガノイドをマウスの脳に移植したところ、機能的なシナプス結合が認められた。 また、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームは2019年8月、「脳オルカノイドからヒトの未熟児と類似した脳波を
【9月5日 CNS】8月24日に行われた「2019世界ロボット大会(World Robot Conference)」の「脳波タイピング競争」で、天津大学(Tianjin University)の大学院生、魏斯文(Wei Siwen)さんが1分あたり691.55バイトの情報伝達速度で新記録を達成、チャンピオンとなった。普通の人がスマートフォン画面で指で文字入力する速度は1分あたり600バイトで、これを上回った。 参加者は頭にセンサーを満載した「特殊設備」をかぶり、全身を集中させコンピューター画面の前に座った。体を全く動かすことなく、心の中で文字を念ずるだけで、画面上に文字を映し出す――これがうわさの「念力タイピング」だ。 魏さんは現在、天津大学精密機器学部神経工学リハビリテーション実験室で勉強中の大学院生だ。マカオ大学(University of Macau)と香港大学(University
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