記憶に残る傑作CPUたちを前編と後編の2回に分けて書いたが意外にも好評らしいので、今回はその続編で﹁Intelとの戦いで敗れ去った傑作x86互換CPUたち﹂という角度で、追加の話題を書くことにした。 IBMのPC/ATの発表後、PC市場が爆発的に成長すると、それまではメインフレーム・コンピュータ企業の大手既存ブランドに加え、Tandy、Compaq、Dell、Gateway、Packard-Bell、AST、Acer、eMachinesといった今までに聞いたことのないブランドが勃興してきた(これらをIBMクローン、あるいはPC/ATクローンと言った)。ちょうど現在のスマートフォンの市場の発展過程と似ている。 その当時日本のPC市場は世界で第二位の規模を誇っていて、NEC、富士通、東芝、日立、パナソニック(当時は松下電器産業)、ソニー、シャープなどといった大手電機メーカーもパソコンをそのコア
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