南陽市出身、第三回﹁このミステリーがすごい!﹂大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! ﹁このミステリーがすごい!﹂大賞受賞作﹃果てしなき渇き﹄を原作とした映画 ﹃渇き。﹄が2014年6月27日より全国ロードショー。 読んでいて窒息しそうな一冊だった。 鬼才・阿部共実の新刊﹃ちーちゃんはちょっと足りない﹄だ。魔球のような短編で読者を翻弄しまくった﹃空が灰色だから﹄を手がけた作者の初の長編作品だ。 http://www.sakuranbo.co.jp/livres/cs/2012/06/post-49.html︵先の読めないキュートな不気味﹁空が灰色だから﹂︶ ﹁空が~﹂はコメディのようでいて、人間の狂気にひたひたと迫る、シュールかつ不気味な快作だった。ざらっとする読後感を与える強烈︵悲痛ともいえる︶な作品だったが、今回の﹃ちー