M-1グランプリ創設の目的 島田紳助が﹃M-1グランプリ﹄を創設した目的については、色んな所で深く詳しく語っていますが、ここで一番重要なポイントだけを出すと、﹁漫才を復権しないといけない﹂というものでした。つまり98年とか99年の段階で、漫才というのは島田紳助が﹁復権させないといけない﹂と思うような所まで衰退していた。 もちろんこの時点で、吉本のなんばグランド花月には、数年前の新喜劇ブームの影響で、お客さんは沢山入っていましたし、漫才師だってその後のお笑いブームの初期を支える人たちは、既に沢山デビューしていました。だからここでの﹁漫才が衰退している﹂というのは、メディアの上の話と考えていいでしょう。 テレビで漫才を披露する機会が無くなっている。それが故に新しい人が、漫才を目指さないことの危機感などが、﹃松紳﹄という番組で島田紳助と松本人志の二人が、﹁漫才を捨てた負い目﹂と共に、度々語る姿が