先日、社内の勉強会で若手から、﹁アメリカのシェールガス革命のおかげで、天然ガス価格が安くなったと言われているのに、日本はなぜLNG︵液化天然ガス︶を高値で輸入しているのか﹂という質問を受けた。もっともな質問である。米国における天然ガスは"Henry Hub"と呼ばれる価格が示準となっているが、今年に入ってからはずっと$2~$3/MMBTUである︵MMBTUというのは発熱量の尺度で、天然ガスは熱量単位で売買される︶。 一方、日本は今年5月の一ヶ月間だけで700万トン以上のLNGを輸入したが、それに支払った金額は5,000億円と言われている︵International Oil Daily紙による︶。これを熱量単位にざっと換算すると、$17~$18程度だ。米国の市況の6倍以上である。﹁天然ガスという商品は、買う場所によって値段が違う。全世界一律の価格がある訳ではない﹂とわたしは若手社員に答えたが
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