昨日、籠池泰典氏夫妻が、大阪地検特捜部に、﹁詐欺﹂の容疑で逮捕された。 驚くべきことに、この﹁詐欺﹂の容疑は、今年3月下旬に大阪地検が告発を受理した﹁補助金適正化法違反﹂の事実と同じ、森友学園が受給していた国土交通省の﹁サスティナブル建築物先導事業に対する補助金﹂の不正受給であり、﹁補助金適正化法違反﹂を、﹁詐欺罪﹂の事実に構成して逮捕したということなのである。 詐欺罪と補助金適正化法違反の関係は、﹁一般法と特別法の関係﹂というのが常識的な理解だ。一つの事象に対して一般的に適用される法律があるのに、適用範囲が狭い特別の法律が定められている場合は、法の趣旨として、その特別法が適用され、一般法の適用が排除されるというのが﹁一般法と特別法﹂の関係だ。 補助金を騙し取る行為は、形式上は詐欺罪が成立する。しかし、国の補助金は本来、当局による十分な審査を経て支給されるものであり、不正な補助金交付を行っ
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