多くの声優が活躍する百花繚乱のアニメ業界だが、その中でもひときわ光を放っている声優が高垣彩陽だ。誤解を恐れずにいうなら、彼女こそ、現在の若手声優の中で最も﹁不憫な役が似合う声優﹂である。 普段は気丈に振る舞っているが、その気の強さゆえに本心をさらけ出すことができず、つらいことがあっても周りに気を使って﹁大丈夫だよ﹂と無理に笑顔を作って言ってしまう。そんなナイーブで優しいけれど、なぜか報われないキャラクターを演じさせれば彼女の右に出る者はいない。 これまでに彼女が演じた役を振り返っても、﹃機動戦士ガンダム00﹄のフェルト・グレイス、﹃みつどもえ﹄の丸井みつば、﹃Fate/Zero﹄のシャーレイ、﹃機動戦士ガンダムAGE﹄のデシル・ガレットなど、男女問わず、なぜかハズレくじを引いてしまう不憫なキャラクターが非常に印象深かったりする。 略 道中でのやりとりやドラゴンとのバトルを通じてキリトに惹