こんにちは、磯崎哲也です。本日はベンチャー企業を育てる﹁インキュベーター﹂について考えてみましょう。 ネットやIT系の企業については、ベンチャー企業を立ち上げる投資額は非常に小さくなりつつあります。同じ性能のハードウエアのコストが数年で半減する﹁ムーアの法則﹂と、実用に堪えるオープンソース︵無料︶のソフトウエアの増加により、10年前に比べて、同じことをやる場合の投資額の桁が1つ2つ小さくて済むようになってきているわけです。 するとどうなるか。 全体として、資金を供給する投資家よりも、資金の提供を受ける起業家の立場の方が強くなります。︵もちろん、﹁イケてないベンチャー企業でも簡単に資金調達できる﹂なんてことがあるわけはないので、あくまで﹁全体﹂﹁マクロ﹂で見た場合に、そうした方向の構造変化が起こっているという話です。︶ このため、投資家は、成長の見通しが確実になって来たミドル、レイターと