今期アニメが始まったにもかかわらず、﹁まだ﹃まどマギ﹄かよ!﹂というツッコミは甘んじて受け入れよう。だがしかし、まだ語り足りないのだ。かくいう筆者は35歳の立派な中年。嫁もいる。アニメ感度は﹁﹃消失﹄を観て始めて長門の良さに気付いた……﹂程度のいわば﹁にわか﹂である。そんなオッサンをも虜にして離さない﹃まどか☆マギカ﹄の魅力とは何なのか? 以下、中年男たちが激白する。 ﹁最後にね、友情がね、奇跡を起こすんですよ……﹂と切なげに語るのは、精密機械メーカーで営業職の中山亨さん︵仮名・38歳︶だ。 ﹁まどかとさやか、まどかとマミさん、さやかと杏子、いろんな組み合わせの友情が描かれますが、すべて過酷な運命に翻弄され報われない結果を迎えます。でも、まどかとほむらだけが最後の最後に奇跡を起こす。しかも、まどかは因果を受け入れ、せっかく成就した友情という絆をも軽々と乗り越えてしまう。なんか、その奇跡に立