﹁同人誌における商業主義﹂の問題について触れたいと思います。この問題の解決は非常に難しいのですが、理解を深めることは出来ます。今回はコミックマーケット46(1994年夏)のカタログ内の記事、﹃座談会﹁同人誌における商業主義について﹂﹄*1を元に話を進めていきます。 この問題を考える上で必読の資料の一つと言える件の記事は﹁コミケットの巨大化にともない登場した同人誌系商業誌や商業イベント。それらが同人誌に与える影響を、イベントをプロデュースする立場の彼らがどうとらえているのか。﹂というテーマで、そうそうたる面子が語る内容。長い文章にしても読まない人が多いという判断で短く纏めましたが、原典は是非読んで貰いたいです。※各人のプロフィールは94年当時のものです。 岩田*2‥先に結論めいたことを言わせてもらうと、同人誌とは商業誌、又は商業出版のシステムか疎外された存在だった。つまり、本当は自分の創作物