東京・秋葉原の歩行者天国で17人が死傷した無差別殺傷事件は、8日で発生から9年を迎える。現場近くに住む法華宗本門流の僧侶、田辺泰慧︵たいけい︶さん︵69︶は毎年、事件発生日が近づくと現場となった交差点に献花台を設置し、人々が犠牲者を悼む場を作ってきた。﹁供養の場があることで事件の風化を防げれば﹂と願っている。 2008年6月8日午後、田辺さんは法要を終えて車で帰宅中にカーナビのテレビで事件を知り、現場に向かった。路面に生々しく残る大量の血だまり、慌ただしく活動する救急隊、ショックを受け泣き続ける少女たち。﹁大変なことになった﹂と、自宅に戻って支度を整え、現場で経を読んだ。
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