チンギス・ハーン冒涜にはなぜモンゴル民族は激怒するのか 周知の通り、チンギス・ハーンは13世紀初めにユーラシア大陸を席巻した大モンゴル国を創建し、モンゴル民族の名を世界に轟かせた人物である。しかし、チンギス・ハーンは単なる歴史人物ではない。モンゴル民族の人々に祖先として崇められ、チンギス・ハーン信仰として人々の心に生きつづけているからである。 各種書物にチンギス・ハーンは﹁モンゴル民族の英雄﹂として書かれる場合が多いが、モンゴル民族にとってチンギス・ハーンは﹁英雄﹂を遥かに超える存在であり、その精神世界を支える神様である。いくつ例を見てみたい。 モルゴル国では、政府宮殿の前にチンギス・ハーン像があり、大統領就任式など重要な国事はそこで行われ、チンギス・ハーンの前で宣誓する。また毎年7月11日に開催される国家儀礼としての国家大ナータムでは、政府宮殿からチンギス・ハーンのツァガーン・スルデ(九
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