中学2年の和佳夏︵わかな︶さん︵13︶は2年半前、幼なじみで親友の沙清︵さきよ︶ちゃんを亡くした。 ロングヘアの前髪をピンで留めた、ちゃめっ気のある優しい女の子。沙清ちゃんが描いた絵を見せてもらうのが楽しみだった。いつも笑わせてくれ、けんかをしたことは一度もない。3人きょうだいの末っ子同士、気が合った。 別れは、2012年12月20日。東京都調布市にある市立小学校の5年生だった。 沙清ちゃんは乳製品に重いアレルギーがあり、給食は用意されたアレルギー対応食を食べる。対応食がない日は、母︵53︶が同じメニューを作ってくれた。グラタンやシチュー、パン……。帰宅した沙清ちゃんは﹁友達においしそうって言われたよ﹂とうれしそうに言った。 あの日の給食には、チーズ入りのチヂミがあった。沙清ちゃんの分は、食べられないチーズが除かれた。みんなと違う黄色のトレーに置かれたのは、間違いを防ぐためだ。 子どもたち
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