YouTubeが火付け役となり、米国でもDVDがヒットした﹁涼宮ハルヒの憂鬱﹂、﹁ニコニコ動画﹂で人気を集め、台湾や韓国にも人気が広がっている﹁らき☆すた﹂――それぞれ、角川グループが手がけてきた作品だ。 ﹁YouTubeは今や、世界の映像の共通言語﹂――﹁電撃﹂ブランドを擁するメディアワークスの設立者で、角川グループホールディングスの角川歴彦会長は言う。﹁YouTubeには確かに、角川の作品を含め、著作権をクリアしていない動画がたくさん上がっている。日本の権利者はすぐに訴えてやめさせようとするが、日本の起業マインドを萎縮させるだけ。日本の競争力強化にもつながらない﹂ 角川会長は新技術や著作権に明るく、文化庁文化審議会著作権分科会の委員も務める。12月6日、早稲田大学知的財産本部が主催した﹁知的財産セミナー﹂で﹁“著作権” 実効性確立への熱い思い -ネット社会のデジタルコンテンツ-﹂と題し