﹁ウェブ進化論﹂以後の絶望 December 08, 2008 op-ed / commentary authorjunichi ikeda share tweet 先日発売された﹃新潮 2009年1月号﹄で、水村美苗と梅田望夫が対談をしている。 ﹇対談﹈日本語の危機とウェブ進化/水村美苗+梅田望夫 先頃出版された、水村の﹃日本語が亡びるとき﹄を、﹁新潮﹂掲載時点で、梅田が自分のブログで絶賛したことが、対談のきっかけのようだ。実際、ウェブ上では、梅田のブログをきっかけに、水村の著作にたどり着いた、という人が多いようだ。 水村の著作自体は、既にウェブ上では賛否両論が溢れている。ただ、賛否両論ということは、英語で言うprovocative︵=論争を喚起するような問題作の属性をもつ︶な要素を持つ著作だったことは明か。グローバル化の中の文化状況を、西洋中世のそれになぞらえて、英語を当時のラテン語の