NTTグループの中期経営戦略が発表された︵関連記事︶。そこでは、アナログ加入電話のサービス=東西地域電話会社+長距離国際電話会社の体制はそのままに、インターネット関連サービスに焦点をあててレイヤ別に機能再編を実現するという玉虫色の解決を図ったようにみえる。だが、本来、あるべき軌道に戻っただけという理解もできる。 さらに急変する通信事業者を取り囲む環境 アナログ固定電話網と光ファイバの整備と提供を行うという地域電話会社の目的特定と、ネット系事業を一括して行う事業会社の成立という今回のNTTの選択は、極めて理にかなったものだろう。正直、ここまでなぜ状況への対応が遅れたのか、客観的に見ると不思議という感すらある。前世紀末に﹁光ファイバ公社を作るべき﹂と主張していた僕にとってはそう見える。 というのは、アナログ加入電話︵固定電話︶の劣勢は誰の目からも明らかだからだ。世の中の通話のうち、かなりの部分
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