﹁三菱鉛筆 ゲルボールペン ユニボールシグノ RT1 UMN-155-28 黒24﹂の替芯10本入りをアマゾンで注文する。0・28㍉という微細な文字が、スラスラと遅滞なく、均質な黒で筆圧入らずでどこまでも書ける、史上最強のボールペンである。これを使い出すと、これまであれこれ試したボールペンでデッドストックとなった数十本をすべて廃棄したくなる。ぼくが手帳などに文字を書いていると、よく人に﹁これまた、小さい字ですねえ﹂と言われるが、それを可能にしたのが、このボールペンである。インク漏れも、ボテもないのだ。0・5もあるが、イヤに太く感じられるほどだ。 ハヤカワ文庫のデンマーク警察小説、ユッシ・エーズラ・オールソン﹃特捜部Q﹄を読み始め、もうすぐ終わる。地下に屈辱的な条件で数年も監禁されっぱなしの女性︵2002年から始まる︶、不運な事件で仲間を失い、すっかりやる気を失い︵妻は別居︶というしがない