﹁あんなつらい思いはもうしたくない﹂などと言う女児の話に耳を傾ける九州大病院の高倉修医師=福岡市東区で2021年3月8日、田鍋公也撮影 ﹁死ぬかも﹂。身長140センチの小学女児の体重はわずか13キロだった。拒食症になって約8カ月。救急搬送先で撮影された自分の体を見て、やっと“忍び寄る死”を実感した。全国に4カ所ある国の摂食障害治療支援センターで10代の相談が急増している。長引く新型コロナウイルス禍を背景にSNS︵ネット交流サービス︶に氾濫する人気タレントの写真の数々が若い女性の﹁やせ願望﹂を誘発していると指摘する専門家も。自力で立つことさえできなくなり救急搬送された女児も、コロナの臨時休校でダンスのレッスンに行けず体形が気になりだしたのが拒食の始まりだった。 ︻写真︼摂食障害がある女性受刑者を収容する北九州医療刑務所 摂食障害を巡っては明確な治療法や薬が確立していないため、国は2014年度
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