酒の安売りが行き過ぎないように規制する法案を、自民党が準備している。大手スーパーなどの安値攻勢を受けた﹁まちの酒店﹂が、歯止めをかけるようにと働きかけたことがきっかけだ。本来は市場が決める価格に踏み込み、規制を強めれば、消費者が安く買う機会を奪いかねない。困惑も広がる。 規制案では﹁公正な取引の基準﹂を財務相が定め、従わない場合、販売免許を取り消すこともできる。自民党は24日の総務会を経て議員立法で酒税法などの改正案を提出し、今国会での成立をめざす。公明党にも賛成を働きかけている。 規制を強く求めたのは、中小の酒店でつくる政治団体﹁全国小売酒販政治連盟﹂︵酒政連︶だ。水口尚人政策部長は﹁公正な取引の土壌が整って、初めて店の創意工夫が生きる﹂という。採算を無視した不当な安売りは独占禁止法が禁じているが、﹁公正取引委員会の注意にも是正しない業者が多い﹂との声がある。 酒の販売に対する参入規制は
![酒の安売り規制、自民法案準備 「まちの酒店」働きかけ:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a67ac8f50eb00164cbdf88a44806814550997322/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20150423005011_comm.jpg)