飛来数全国一のマガモのブランド名﹁常陸国天然まがも﹂の発表会。小さな字で﹁ひたちのくに﹂と読み仮名が振られている=水戸市笠原町の県庁で2023年11月30日、木許はるみ撮影 ﹁常陸牛﹂﹁常陸乃国いせ海老﹂……。茨城県が﹁常陸○○﹂の名で高級食材を売り出す中、ブランド化に思わぬ壁があった。読み方だ。全国の20~30代の半数程度が﹁常陸﹂を読めないという調査結果が明らかになった。 ﹁常陸﹂は茨城の旧国名。由来は諸説あり、713年編さんの﹁常陸国風土記﹂では、一つの道が続く﹁直通︵ひたみち︶﹂と、ヤマトタケルが巡行した際に袖を浸したため﹁ひたす﹂から﹁ひたち﹂に転じた二つの由来が書かれている。 では、なぜ﹁常陸﹂の表記なのか。茨城の歴史に詳しいかすみがうら市歴史博物館の千葉隆司館長は﹁理由はわかっていないんですよね﹂と明かし、﹁当たり前のことは資料が残りにくく、地名の字も資料が少なくて研究が難し
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