神戸大学大学院工学研究科の田中悠暉大学院生、杉本泰准教授、藤井稔教授らの研究グループは、独自に開発した﹁構造色インク﹂を用いることにより、世界最軽量クラスの構造色塗装が可能であることを実証しました。近年、退色しない﹁構造色﹂が注目されていますが、見る角度によって色が変わる、配列など周期構造が必要である、などの理由により従来の塗料に置き換えることが困難でした。本研究では、Mie共鳴という現象で発色するナノメートルサイズの粒子をインク化し、わずか1層分だけ基材に塗ることで、角度依存性の小さいカラフルな着色が可能であることを実証しました。この成果は、従来の塗料よりはるかに少ない量で着色塗装が可能であることを示しており、例えば、数100キログラムといわれる大型航空機の塗装を、1/10以下に軽量化できる可能性があります。 この研究成果は、1月30日 (米国時間) に、国際科学誌﹁ACS Appli
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