魂は細部に宿る― このドラマには、この言葉がふさわしい。 本シリーズの物言わぬ影の主役ダウントン・アビー邸には、ハイクレア城という本物の城館を使い、豪華絢爛な内装は、貴族の生活の華やかさを雄弁に語る。徹底的にこだわり抜いた美しい衣装に身を包む俳優たちは、俳優名よりも、むしろあえて役名で呼びたくなるぐらい。それも、役に徹した職人気質のイギリス俳優ならでは。 自分ならではの細部にあくなき情熱を注ぐ者を"オタク"とあえて呼ぶならば、この﹃ダウントン・アビー﹄は、イギリスのオタク魂から生まれた。 とにかく仕事が細かい! ついでにキャラクターたちも、独自のコダワリが細かい! というか、キャラクターたちが個性ありすぎ。個性の演出も細かい! だから、何度見ても発見がある。 古いものと新しいものの共存を目指した絶え間ない努力を、この国のドラマはまだまだ細かく続けているのだ。 ﹁伝統と革新﹂、﹁プライドと知
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