米Apple社の﹃iPhone﹄は、北米ではライバルを相手に互角の競争を繰り広げているかもしれないが、日本、インド、中国というアジアの3大通信市場では苦戦しているようだ。 最近のiPhoneの販売台数を見ると、日本では、Apple社製品のファン以外の新規顧客の獲得に苦労しているようだ。一方、(中国に次ぐ第2位の通信市場である)同じアジアのインドでも、最下位機の8GBバージョンが700ドルという価格設定が響いて、やはり低迷している。さらに中国に目を移すと、Apple社は中国の携帯電話事業者、中国移動(チャイナモバイル)とはいまだにiPhoneの販売契約を締結していない。[今年1月、販売に関する両社の協議が打ち切られたという報道があった] 月に何百万台もの携帯電話端末が販売されているこれらの国々で、iPhoneの販売実績はわずか数十万台にとどまっている。高すぎる価格設定と、現地市場のニーズ