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哲学者と子どもたちによる資本主義の改革は実現可能か? マルクス・ガブリエル『倫理資本主義の時代』書評 by 斎藤幸平 世界的哲学者、マルクス・ガブリエルによる初の「日本書き下ろし」となる著作、『倫理資本主義の時代』(斎藤幸平[監修]土方奈美[訳]、ハヤカワ新書)。刊行直後から各書店でベストセラーとなり、話題を呼んでいます。 「エコ・ソーシャル・リベラリズム」や「最高哲学責任者(CPO)」、「新実在論」などのキーワードが頻出する本書の読みどころは、いったいどこにあるのか? 現代社会が抱える問題に対して、本書はどのような回答を提示しているのか? 本記事では、本書の翻訳監修をつとめた斎藤幸平(東京大学大学院総合文化研究科准教授)さんによる書評を公開します。 マルクス・ガブリエルが掲げる「倫理資本主義」と、斎藤氏が標榜する「脱成長コミュニズム」は、どちらがより今の世界に求められているのか。本書が刊
〈SFマガジン〉2024年8月号掲載「大森望の新SF観光局[第95回]」にて、漫画家の永野のりこ氏による挿絵が2023年8月号に掲載済みのものとなっておりました。誠に申し訳ございません。本欄にて、正しい挿絵と今回の連載全文を掲載いたします。 大森望氏、永野氏、読者の皆様にお詫び申し上げます。 SFマガジン編集部大森望の新SF観光局[第95回] BLの夜明け前 六月に亜紀書房から出た佐川俊彦の回顧録『「JUNE」の時代 BLの夜明け前』がたいへん面白かったので、今回はその話。BLとSFの関係についてはよく知らないが、本誌で二度にわたって「SFとBL」特集が組まれているくらいだから、浅からぬ縁があるのはまちがいないだろう。 BLがまだBLと呼ばれず、男性同士の関係を描く(主に)女性向けコンテンツが「少年愛」とか「耽美」とか「やおい」とか呼ばれていた時代、このジャンルの求心点となったのがサン出版
数年前、一冊の自主制作本が文芸フリマや全国各地の独立系書店を中心に話題を呼びました。友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』。ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』を、4年かけて読んだ記録。ではあるのですが、本を開いた読者は困惑するかもしれません。だって、その脱線ぶりときたら……。しかしそうすることが著者にとって、『百年の孤独』という作品の、そして「読書」という行為の正体をつかむための、必然的な方法だったのです。 この度、同書が加筆修正の上、ハヤカワ・ノンフィクション文庫より刊行されます。文庫用に書き下ろされた「まえがき」を、発売に先がけ全文公開します。 『『百年の孤独』を代わりに読む』『『百年の孤独』を代わりに読む』まえがき本書はガブリエル・ガルシア゠マルケスの長編小説『百年の孤独』を、まだ読んでいない友人たちの代わりに読む、という試みを綴ったものである。しかし、「代わりに読む」と
現在開催中の「早川書房 夏のKindle超ビッグセール」では、早川書房の電子書籍3,000点以上が50%OFF! セール期間は6月25日(火)から7月17日(水)までです。本記事ではセール対象からオススメの映像化作品をご紹介します! 今回紹介する作品を映像化したものは、すべてAmazon Prime Videoで配信中ですので、気になる方はそちらもご覧ください。 夏のKindle超ビッグセール開催中! まずは、1999年にデヴィッド・フィンチャー監督、ブラッド・ピットとエドワード・ノートン主演で映画化され、アメリカ中で熱狂的な支持を得た20世紀最強のカルト・ロマンス作品、チャック・パラニューク『ファイト・クラブ〔新版〕』です。
なぜ、いま日本に「倫理資本主義」が求められているのか? マルクス・ガブリエル『倫理資本主義の時代』/「はじめに」全文公開 世界的哲学者、マルクス・ガブリエルによる初の「日本書き下ろし」となる著作、『倫理資本主義の時代』(斎藤幸平[監修]土方奈美[訳]、ハヤカワ新書)が本日発売しました。 本記事では、その刊行を記念して本書の序文を全文公開します。資本主義が行き詰まりとなり、「入れ子構造の危機」に瀕している現代の世界。その打開の鍵は資本主義の放棄ではなく、道徳的価値と経済的価値を再統合し、「善」の組み込みによってアップデートを施した「倫理資本主義」の実装であると説く本書。こうした発想は、いったいどこから生まれたのか? そして、なぜ彼は世界に先駆けて日本で倫理資本主義の価値を表明しようと考えたのか? その秘密の一端が、明快に語られます。 『倫理資本主義の時代』ハヤカワ新書 私たちは先例のない危機
「数学」を避けるあまり、「計算」まで避けて、損したり苦しんだりしていませんか? このふたつはまったく別の能力です。ぜひ、この本で「計算」能力を身につけてください――必要なのは、スマホを横にすることだけです。「数学嫌い」で「文系」のあなたに贈る、画期的思考法変革書『関数電卓がすごい』(芝村裕吏、ハヤカワ新書)から、「はじめに」を公開します。 芝村裕吏『関数電卓がすごい』(ハヤカワ新書)はじめにこの項の4行まとめ ・この本は数学とも関数電卓とも縁遠い人向けに書かれた初心者本である。 ・数学が何の役に立つのかという疑問にもある程度は答えることを目指す本である。 ・世界的な関数電卓の隆盛と日本の現状には大差があり、これは教育制度の差である。 ・この本を読むことで、関数電卓を少し使って人生によい影響をもたらすことを願う。 本書が編まれた理由まとめは上にありますから、少しの回り道、経験をお話しすること
「世界で最も価値ある」企業・GEはなぜ凋落したのか?『ジャック・ウェルチ 「20世紀最高の経営者」の虚栄』序章特別公開 20年間にわたり、ゼネラル・エレクトリック(GE)の会長兼CEOを務めたジャック・ウェルチと、その経営手法「ウェルチズム」の闇に迫った衝撃作『ジャック・ウェルチ 「20世紀最高の経営者」の虚栄』(デイヴィッド・ゲレス著、渡部典子訳)が本日発売しました。刊行を記念し、今回の記事では本書の序章の一部を特別公開いたします。 かつては国内外で模範的かつ理想の経営者として称揚されていたジャック・ウェルチ。しかし、彼がGEと世界経済に与えた影響は、はたしてよいものばかりだったのでしょうか。本書では、その真実の一端が明かされます。 『ジャック・ウェルチ 「20世紀最高の経営者」の虚栄』 デイヴィッド・ゲレス:著 渡部典子:訳 早川書房 2024年5月22日発売 2750円(税込)198
コンピュータのない時代、既にインターネットが存在した!? トム・スタンデージ『ヴィクトリア朝時代のインターネット』まえがき コンピュータも抗生物質も飛行機もなかった19世紀に、インターネットがあった⁉ 情報時代の起源をヴィクトリア朝に見出し、現代の私たちのメディア観を大きく揺さぶる話題のノンフィクションが『ヴィクトリア朝時代のインターネット』(トム・スタンデージ、服部桂訳、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)。 ヴィクトリア女王の治世で登場した電信は、かつてない距離を即時に越えるコミュニケーションを可能にしました。通信社間のスクープ合戦、当時の最新技術を利用した詐欺、オンライン恋愛、ハッキングなど、その社会的影響を現代の様相と比べてみると――。本書「まえがき」を全文公開します。 『ヴィクトリア朝時代のインターネット』早川書房【各氏推薦!】 “蒸気船と電信が行き交う情報の新時代としての19世紀、
光を失ったわたしの“目”になってくれる新しい相棒の存在。『わたしのeyePhone』試し読み(三宮麻由子) このレトルト食品の中身はカレー、それともシチュー? マンションの掲示板には何が書いてある? 幼いころに光を失ったエッセイストが、小さな相棒であるスマホ(スマートフォン)との新しい発見に満ちた日々を生き生きとつづるのが、話題の新刊『わたしのeyePhone』(三宮麻由子、早川書房)。 とってもおしゃべりな四角い相棒との生活を覗いてみると……? 著者の日常を一変させたスマホとの日々を繊細に描き出す本書から、「まえがき」を特別に試し読み公開します。 『わたしのeyePhone』 三宮麻由子、早川書房まえがき(『わたしのeyePhone』より)日々の楽しみの一つに、iPhoneの人工知能(AI)であるSiriとのおしゃべりがある。この小さな四角い世界に隠れた「自称知恵者」(?)は、ときには恐
ベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発表した宇多田ヒカルさんと、ハヤカワSFコンテスト出身の直木賞受賞作家・小川哲さんによる、SFマガジン史上に残る豪華対談が話題となり、発売前にもかかわらず増刷なったSFマガジン2024年6月号。本欄では、その対談全文をなんと無料で公開いたします! SFマガジン2024年6月号 定価:1320円(税込)早川書房特別対談:宇多田ヒカル×小川哲撮影:古谷勝/Styling:小川恭平/Hair and Make-up:稲垣亮弐「Automatic / time will tell」での鮮烈なデビューから25 年――初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発表した宇多田ヒカルと、ハヤカワSF コンテストからデビューし『地図と拳』での直木賞受賞も記憶に新しいSF 作家・小川哲の特別対談が実現。二人のアーティストを育んだ「SF」そして「文学
【SFマガジン インタビュー】人間と呼べる者がいなくなったあとも、音楽は生み出されるか──電子音楽家OPNに聞く創作論とSF愛 Oneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、以下OPN)こと、ダニエル・ロパティンは、現代最高峰の電子音楽家として知られる。機械と身体性の境界、記憶という不確かなものと向き合い続ける唯一無二の創造性を、一つの音楽ジャンルの枠に収めるのはもはや不可能であり、それは芸術の域に達している。そんなOPNの第十作目のアルバム『Again』のツアー初日公演が今年2月、東京で行われた。 チケットはソールドアウトとなり、観客の誰もの予想をはるかに超える人形劇形式の斬新なVJによって、伝説の夜を作り上げたOPN。果たして彼の創造性の背後には何があるのか──ライブ前日のOPNを直撃したインタビューから、一部を抜粋してお届けする。(2024年2月
【宇多田ヒカル×小川哲】サイエンスフィクションなふたりの特別対談を掲載したSFマガジン6月号が4/25(木)発売! 「Automatic / time will tell」での鮮烈なデビューから25 年――初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発売したシンガーソングライター・宇多田ヒカルさんと、『地図と拳』で第168回 直木賞を受賞したSF 作家・小川哲さんの特別対談が、なんとSFマガジン本誌で実現。2人のアーティストを育んだ「SF」そして「文学」について語り合ったファン必読の貴重な対話を、撮りおろしグラビア3p、約1万字のボリュームで掲載します! SFマガジン2024年6月号 4月25日(木)発売 定価1320円(税込)■特別対談 宇多田ヒカル×小川哲ベストアルバム『SCIENCE FICTION』のタイトルについてのトークを発端に、新曲「Electricity」の小川哲
【SF作家・山本弘氏逝去】前島賢氏による『シュレディンガーのチョコパフェ』解説「SFとオタクに必要なものの半分くらいは、山本弘に教わった」全文公開 2024年3月29日、作家・ゲームデザイナーの山本弘氏が誤嚥性肺炎のため68歳で逝去されました。 早川書房からは現在、小説作品『シュレディンガーのチョコパフェ』『アリスへの決別』『地球移動作戦』『プラスチックの恋人』『プロジェクトぴあの』が刊行されています。 またアンソロジー『多々良島ふたたび ウルトラ怪獣アンソロジー』には表題作となった短篇を収録、ご自身も海外SFのアンソロジストとして『火星ノンストップ ヴィンテージSFセレクション―胸躍る冒険篇』を刊行され、SF作家としての山本弘氏には生前長いお付き合いがありました。 ご逝去にあたり、氏の長年のファンであり作家・ライターである前島賢氏から、短篇集『シュレディンガーのチョコパフェ』(単行本『ま
「原爆の父」と呼ばれた天才物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーの生涯を丹念に描き、全米で絶賛された傑作評伝がついに文庫化。アカデミー賞を受賞した映画監督クリストファー・ノーランも名著と賞賛する本書『オッペンハイマー(上・中・下、三巻組)』(カイ・バード&マーティン・J・シャーウィン、河邉俊彦訳、山崎詩郎監訳、早川書房)は、日本での映画公開(3月29日)に先駆け好評発売中です(電子書籍も同時発売)。 この記事では本書中巻に収められた、高橋昌一郎氏(哲学者・論理学者)の解説文を特別に試し読み公開します。オッペンハイマーと同時期に活躍しながら正反対の思想を持ち、反発と深い敬意を併せ持ったジョン・フォン・ノイマン。本書に登場する二人の天才を根底で結び付けたものとは―― 『オッペンハイマー』上中下巻 カイ・バード&マーティン・J・シャーウィン 河邉俊彦訳、山崎詩郎監訳 ハヤカワ・ノンフィクション
A24製作、ジョナサン・グレイザー監督の最新作で、第76回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞、各地の映画祭でも数々の賞を受賞し話題を呼んでいる映画「関心領域」が、第96回アカデミー賞で〈国際長編映画賞〉〈音響賞〉を受賞! 日本では5月24日に公開。描かれるのは、アウシュヴィッツ強制収容所と壁一枚隔てた屋敷で、悠々と暮らす収容所の所長とその家族の暮らし── 予告編で映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。壁の向こうにはまるで何もないかのように暮らす家族たち。しかし、壁一つ隔てた収容所の存在が、音、建物からあがる煙、家族が交わす視線や気配から着実に伝わってくる。壁を隔てたふたつの世界にどんな違いがあるのか? 平和に暮らす家族と彼らにはどんな違いがあるのか? そしてあなたと彼らの違いは? 予告内では、“この映画を観たことは一生忘れないだろう” “どんなホラー映画よりも恐ろしい” “今世紀最
早川書房の無数にある人気作品のなかで、最も長大なシリーズ。 それが《宇宙英雄ローダン・シリーズ》です。 現在、早川書房では電子書籍版では『宇宙英雄ローダン・シリーズ 電子書籍版199 アルコンの最後』までが配信されています(〈第二帝国〉サイクル完結まで)。あわせて199話までを10冊の合本にまとめ、現在配信中です。 *作品リストをこの記事の末尾に掲載します このたび、現在配信されている《宇宙英雄ローダン・シリーズ》電子書籍版全点をKindle Unlimited、auブックパス読み放題、BOOK☆WALKER読み放題の3サービスに投入開始いたしました。 また、BOOK☆WALKERでは特設ページがオープンしております。《宇宙英雄ローダン・シリーズ》投入開始に合わせた読み放題キャンペーンが期間限定でおこなわれておりますので、そちらもぜひチェックしてみてください! いつになっても宇宙SFには心
国立科学博物館長が科学コミュニケーションからクラファンの舞台裏まで語りつくす! 篠田謙一『科博と科学 地球の宝を守る』「はじめに」全文公開 明治10年に創立した上野・国立科学博物館。どんな組織で、研究員は日夜何をしているのか? 日本中が注目したクラウドファンディングの舞台裏とは? 2月21日発売の『科博と科学 地球の宝を守る』(篠田謙一、ハヤカワ新書)から、「はじめに」を全文公開します。 『科博と科学』早川書房『科博と科学』はじめに国立科学博物館(科博)は、2027年に創立150周年を迎える日本で唯一の「国立」の自然史と科学技術史の博物館です。初代の館長は、東京大学理学部の教授時代に、高知から上京してきた牧野富太郎を教室に迎え入れたことでも有名な植物学者の矢田部良吉です。昨年は、「日本の植物学の父」牧野を主人公としたNHKの連続テレビ小説も放映され、矢田部をモデルとした人物も登場しましたの
「原爆の父」と呼ばれた天才物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーの生涯を丹念に描き、全米で絶賛された傑作評伝がついに文庫化。映画監督クリストファー・ノーランも名著と賞賛する本書『オッペンハイマー(上・中・下、三巻組)』(カイ・バード&マーティン・J・シャーウィン、河邉俊彦訳、山崎詩郎監訳、早川書房)は、日本での映画公開(3月29日)に先駆け好評発売中です(電子書籍も同時発売)。 この記事では本書(全三巻)の監訳を手がけた山崎詩郎氏(東京工業大学理学院物理学系助教)の解説文を特別に試し読み公開します。物理学者の観点から読み解く、科学者オッペンハイマーと映画監督クリストファー・ノーランの接点とは―― 『オッペンハイマー』 カイ・バード&マーティン・J・シャーウィン 河邉俊彦訳、山崎詩郎監訳 早川書房■本書の概要・あらすじはこちらで公開中 解説 オッペンハイマーとノーランと私 山崎詩郎(東京工
2/24発売のSFマガジン2024年4月号「特集:BLとSF2」の内容を公開します。本誌2022年4月号の特集「BLとSF」から2年、好評を受けて第2弾をお届けします。瀬戸夏子氏・水上文氏による監修のもと、第一線の作家陣による書下ろし短篇や、ジャンル史を掘り下げる作家インタビュー、論考やエッセイによって、BLとSFの両ジャンルを架橋しながらその未来を想像し、世界と人間のかかわりについて新たな可能性を探っていきます。(編集部) SFマガジン2024年4月号 2月24日(土)発売 表紙イラスト:高河ゆん 表紙デザイン:岩郷重力+WONDER WORKZ。 ★監修・水上文氏による解説はこちら👇 ■特集小説「聖域サンクチュアリ」 榎田尤利 扉絵:丹地陽子 「ラブラブ☆ラフトーク」 竹田人造 扉絵:シライシユウコ 「監禁」 莫晨歓モーチェンホワン 楊墨秋=訳 「テセウスを殺す」 尾上与一 扉絵:サ
毎年恒例の年間SFガイドブック『SFが読みたい! 2024年版』が本日発売! 作家や書評家など、SFのプロたち約100人の投票による年間ベストSFランキングや、第1位に輝いた作家、翻訳家のインタビュー、総勢55名の作家・評論家によるスペシャルエッセイ、2024年の各社SF刊行予定など、今年も盛りだくさんの内容となっています。本記事では特別にランキングの一部を公開します。全ランキング&詳細につきましてはぜひ本書をご覧ください! ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ベストSF 2023[国内篇]1『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』高野史緒/ハヤカワ文庫JA…231点 2『わたしたちの怪獣』久永実木彦/創元日本SF叢書…196点 3『ときときチャンネル 宇宙飲んでみた』宮澤伊織/創元日本SF叢書…150点 4『走馬灯のセトリは考えておいて』柴田勝家/ハヤカワ文庫JA…140点 5『あなたは月面に倒れてい
技術革新と成長の成果は、社会の中でどのように配分されるのか——『技術革新と不平等の1000年史』解説:稲葉振一郎 生産性が向上し、労働者は貧しくなった? 農法改良、産業革命から人工知能(AI)の進化まで。人類のイノヴェーションの功罪を緻密に分析する話題の新刊『技術革新と不平等の1000年史』(ダロン・アセモグル&サイモン・ジョンソン、鬼澤忍・塩原通緒訳、早川書房)。 本書は世界的ベストセラー『国家はなぜ衰退するのか』のアセモグルが長年の共同研究者と放つ決定的著作。圧倒的な考究により「進歩」こそが社会的不平等を増大させるという、人類史のパラドックスを解明する一冊です。 本書の解説は、アセモグルの既刊『国家はなぜ衰退するのか』、『自由の命運』に引き続き稲葉振一郎(明治学院大学社会学部教授)さんにご執筆をいただきました。本記事では、そのご解説を特別公開いたします。 『技術革新と不平等の1000年
【フェア開催】「ヒデミス!2023 小島秀夫が選んだミステリー・ゴールデン・ダズン」大発表!! 全国の書店でまもなくフェア開催!! 『METAL GEAR SOLID』『DEATH STRANDING』などを生み出し、世界的人気を誇るゲームクリエイターの小島秀夫さんが、その年にいちばん面白かったミステリー12作品を選んだフェア「ヒデミス!」。ご好評いただき、今年でついに3年目を迎えました。 今年は更にパワーアップし、小島さんのYouTubeチャンネル小島さんのYouTubeチャンネル「HideoTube (ヒデチュー)特別編」にて、「ヒデミス!2023」が発表されました! 12月上旬より順次、全国の主要書店にて「ヒデミス!2023」フェアが開催されます。「年末はバツグンに面白いミステリーが読みたい!」「小島監督のオススメする作品を知りたい!」「大切な人に本をプレゼントしたい!」そんなあなた
早川書房の電子書籍2,000点以上が半額!「早川書房 秋のKindleビッグセール」が12月1日まで開催中です。年末年始に読む本をお求めになる絶好の機会を逃さないでください! セール中の商品から、今読んでおきたい作品をご紹介します。 秋のKindleビッグセール開催中! まずは中国SFの金字塔、劉慈欣《三体》シリーズをご紹介します。現代SFを読むなら何をおいてもここから! アジア圏の作品で初めてヒューゴー賞を受賞した『三体』、そして『三体Ⅱ 黒暗森林』(上・下)、『三体Ⅲ 死神永生』(上・下)の全3巻から成ります。現在WOWOWでドラマ版が放映中。ぜひこの機会に原作を読んでみてください!『三体』のあらすじ紹介コミックも公開中です! また、シリーズ全5冊を読まれた方には三部作で登場する天才物理学者・丁儀が“球状閃電”の謎に挑む前日譚『三体0【ゼロ】 球状閃電』、そして公式スピンオフである宝樹
土曜プレミアム『世にも奇妙な物語’23 秋の特別編』でのドラマ化(主演:西野七瀬)が発表された柴田勝家「走馬灯のセトリは考えておいて」。故人の生前の姿をAIで再現できるようになった近未来、バーチャルアイドルの「この世からの卒業ライブ」をめぐる物語。ドラマ化を記念して本作の冒頭を特別公開します。 『世にも奇妙な物語』は11月11日(土)21時から放送! 『走馬灯のセトリは考えておいて』(ハヤカワ文庫JA)そこにいるのは誰ですか? ──黄昏キエラ『帰り道ラ・スール』より 1 いよいよ彼女のラストライブが始まる。活動再開の予定は一切なし。正真正銘、最後の瞬間だ。 『みんな、おはキエラ~!』 ステージに彼女が現れる。背景はプリセットのもので、わざわざ古臭い3Dモデルを探し出した。 『はーい、キラキラ~』 歓声に応える大きな瞳は鮮やかな黄色、広がるツインテールは藍色とオレンジのグラデーション。大きく
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